
アーティスト・MINAMI MIYAJIMAが運営する今里のギャラリー「JITSUZAISEI」にて、オランダ・ベネコムを拠点とするヴィジュアルアーティスト、Art van Triestの個展が開催される。
本展「Against the Grid」は、オランダを拠点に活動するアーティスト、Art van Triestによる日本初個展であり、JITSUZAISEIにとっても初となる海外アーティストの個展です。JITSUZAISEI代表のMINAMI MIYAJIMAがウィーンのアートフェアに出展した際、偶然足を運んだ現地ギャラリーで彼の個展に出会いました。空間全体を巻き込みながら直線のみで構築されたそのインスタレーションは、秩序と有機性のあいだに生じる緊張をダイナミックに可視化し、会場の構造を最大限に活かした力強い展示でした。その場で受けた強い印象は忘れ難く、後日彼から直接「ぜひ展示をしたい」と申し出を受けた際、迷うことなく本展が決まりました。
Art van Triestの作品は、人間が根源的な不安や恐れに対抗するために生み出してきた「システム」や「構造」を問い直す試みです。私たちは世界を理解し制御するために、グリッドや分類、合理的な枠組みを用います。しかしそれらは、果たして現実をどれほど正確に捉えているのでしょうか。
本展では、日本で調達した素材を用い、滞在制作によって新作インスタレーションを発表します。日本は、歴史的・文化的に高度に構造化された社会でありながら、同時に地震や台風といった強い自然の力と共存してきた土地でもあります。その環境の中で培われた素材観やクラフトマンシップ、そして空間への意識は、彼の探究と深く響き合うでしょう。JITSUZAISEIはこれまで、作家の実験性を尊重し、空間そのものと切り結ぶ展示を志向してきました。本展は、オランダと日本という異なる文化的背景が交差し、「システム」と「自然」、「構造」と「現実」が緊張関係の中で立ち上がる場となります。
グリッドに抗うことは、秩序を否定することではありません。それはむしろ、より複雑で、より多層的な現実と向き合うための姿勢です。「Against the Grid」その構造の裂け目に、私たちはどのような風景を見るのでしょうか。
是非ご高覧いただけますと幸いです。(JITSUZAISEI)

オランダ・ベネコムを拠点とするヴィジュアルアーティスト。インスタレーション、彫刻、パフォーマンス、ドローイング、機械制作を通して、人間が根本的な恐怖や不安と戦うために、秩序やシステムを求める欲求に対する視覚的な代替案を提示している。ヨーロッパを中心にギャラリーや美術館で精力的に作品を発表している。

Art van Triest Solo exhibition「Against the Grid」
会期:2026年5月30日(土)〜6月14日(日)
会場: JITSUZAISEI
時間:14:00〜19:00 / BAR 19:00〜
休廊:火・水曜
料金:入場無料
オープニングレセプション
作家や来場者、関係者による出入り自由の交流イベント
日時:5月30日(土)18:00〜22:00
料金:参加無料、ワンドリンクオーダー制問合:06-6224-4475
助成:niemeijer foundation、Embassy of the Kingdom of the Netherlands
大阪市東成区大今里4-14-18


