
機微とは、表面からは分かりにくい、
物事の微妙な変化や人の心の繊細な動き、
複雑な事情を指す言葉である。毎日の掬い上げられなかった感情、
記憶は無意識に静かに沈んでいく。水中から見る光が眩しい。
息を吹き返す瞬間、少しの抵抗と希望が押し上げる力になる。あらゆる喜びも悲しみも簡単に言葉で形容できないもので溢れていて、
混ざり合うグラデーションの中、浮遊しながら、互いの価値を発見していきたい。
(イシダサキ)–
現在は和歌山県海草郡紀美野町に在住する、
イシダサキさんのおよそ10年ぶりとなる個展。
かつて誰よりも現代アートだった彼女は、
のびのびとした環境で内省的な絵画へと向き合う。
たとえばゆらめく木漏れ日や水面の煌めき、
この世界の表情に感情のレイヤーが溶け合う。
うつしよ(現世)からとこよ(常世)へと抜け出た、
たましいの色とかたちをとらえたその画面は、
見るものの暮らしの機微と共振する。
そしてこの移り気で頼りない気持ちもまた、
この世を彩っていることを知るのだ。
(gallery yolcha 車掌 イルボン)–
イシダ サキ|ISHIDA Saki
香川県生まれ。
2007年より個展やグループ展など活動をはじめ、2017年より和歌山を拠点に創作を続ける。
あらゆる自然の織り成す色や形から着想を得て平面作品を制作。
色彩の重なりで軽やかで奥行きのある独自の絵画を目指す。(Webサイトより)
イシダサキ 個展「機 微」Ki Bi
会期:2026年5月23日(土)〜6月14日(日)
会場:gallery yolcha|FLAT space
時間:13:00〜19:00(日曜は12:00〜19:00)
休廊:火〜木曜
料金:yolcha運賃制(300円で乗車券を購入/同金額分カフェ利用可)
大阪市北区豊崎1-1-14


