大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]が、若手アーティストに制作場所を無償提供し、創作活動の支援をおこなうアーティスト・イン・レジデンス事業「ESSAP (enoco short stay art program)」。Vol.4のレジデントとして、アーティスト・婦木加奈子が選出され、2026年4~5月の約1ヶ月間、enocoにて滞在制作やワークショップをおこなった。
2026年6⽉27⽇(⼟)から8⽉1⽇(⼟)まで、滞在制作の成果展「縫い継がれるものたち」が、enocoにて開催される。
展覧会会期中には、⾵間勇助(奈良県⽴⼤学 地域創造学部講師)を迎えてのトークイベントや、作家による展覧会ツアー、ワークショップも予定されている。
私たちの暮らしの中には、⾔葉にならない記憶や、使い古された道具や布に宿る気配が静かに息づいています。婦⽊加奈⼦はこれまで、⽣活の⾵景や⼈の営みの痕跡を主題に、⾝近な素材と⼿芸的⼿法を⽤いた彫刻作品を発表してきました。本展では、⼤阪府⽴江之⼦島⽂化芸術創造センター[enoco]での滞在制作から⽣まれた作品と、その背景にある時間の積み重ねを紹介します。
滞在期間中、会場には⼦どもから⼤⼈まで誰もが⾃由に参加できる縫い物の遊び場「縫の場(ぬのば)」がひらかれました。多様な素材をつなぎ合わせ、ほころびを繕い、⽷で線を描く――「縫い物でつくる」というゆるやかなルールのもと、⼿を動かす時間と対話が重なり、新たな物語が⽴ち上がりました。
⽇々の暮らしの中で使われてきた布や、旅の記憶を宿した断⽚などに⽬を向け、それらが時を経て別の場所や営みの中で仕⽴て直されていく過程をたどります。かつての⽣活に触れる⼿がかりとして素材に向き合いながら、滞在中に出会った記録や対話、⽇々の実感が丁寧に制作へと結びついていきます。
「引き継ぐもの」「おくるもの」「のこすもの」――記憶の断⽚を縫い合わせていくこの営みは、ワークショップという共有の場から⽣まれる関係性の集積でもあります。個々の⼿の動きがかたちとなる作品群は、鑑賞者それぞれの経験と静かに響き合い、⽇常を⾒つめ直す契機となるでしょう。
(プレスリリースより)
![⼤阪府⽴江之⼦島⽂化芸術創造センター[enoco]で滞在制作をおこなった婦⽊加奈⼦による成果展「縫い継がれるものたち」、6月27日より開催。](https://paperc.info/views/uploads/2026/06/b5e0d098fcfc3ba5ef566f2b2a622eff-768x1152.jpg)
婦⽊加奈⼦/ FUKI Kanako (美術家)
1996年兵庫県⽣まれ。2019年⾦沢美術⼯芸⼤学美術⼯芸学部美術科彫刻専攻卒業。2020年チェルシーカレッジオブアート グラデュエートディプロマファインアートコース修了。
近年の展覧会に、個展「つくったひと」(ART FACTORY城南島/東京/2025)、個展「こちらのなぞらえもの」(浜松市鴨江アートセンター/静岡/2024)、「眼差しの⼿⼊れ」(京都芸術センター/京都/2024)、「BankART Life7 UrbanNesting:再び都市に棲む」(BankART Station/神奈川/2024)など。
主な受賞歴に2023年「浜松市鴨江アートセンター アーティスト・イン・レジデンス賞」受賞、2022年「第1回MIMOCA EYE / ミモカアイ」審査委員個⼈賞 杉⼾洋賞 受賞、2022年「TOKAS-Emerging 2022」選出など。
![⼤阪府⽴江之⼦島⽂化芸術創造センター[enoco]で滞在制作をおこなった婦⽊加奈⼦による成果展「縫い継がれるものたち」、6月27日より開催。](https://paperc.info/views/uploads/2026/06/a372efb2b7b7b26757a7c5cc1a7832ee-768x1089.jpg)
⾵間勇助/KAZAMA Yusuke (奈良県⽴⼤学 地域創造学部講師)
1991年静岡県⽣まれ。東京藝術⼤学にてアートプロジェクトを実践しながらアートマネジメントを学ぶ。
東京⼤学⼤学院⽂化資源学研究専攻に進学し、刑務所と芸術についての研究をはじめる。全国の刑務所から作品を公募した「刑務所アート展」を中⼼に、刑事司法分野におけるアートの役割とは何かについて実践的に研究を⾏う。
⼀般社団法⼈ Prison Arts Connections 共同代表理事。NPO 法⼈ CrimeInfo 副代表。「アート/ケア/⽂化政策研究会」メンバー。
Vol.4 ESSAP| Enoco Short Stay Art Program 成果展
縫い継がれるものたち|婦⽊加奈⼦会期:2026年6⽉27⽇(⼟)〜8⽉1⽇(⼟)
会場:enoco 4F ルーム2、3
時間:10:00〜19:00
休館:⽉曜
料金:⼊場無料
特別イベント・関連プログラム
トークイベント|対話の場づくり「縫の場」
⽇時:7⽉18⽇(⼟)14:00〜16:00
会場:enoco 4F ライブラリー
登壇:婦⽊加奈⼦(美術家)× ⾵間勇助(奈良県⽴⼤学 地域創造学部講師)
料金:参加無料
定員:15名
※事前申込制(先着順)。申込フォームはこちらワークショップ|縫い物の遊び場「縫の場」
滞在期間中に実施したワークショップを再構成して実施。
開催日時、ワークショップの内容については、enoco公式ホームページまたはSNS参照。
※本イベントは、⼤阪府の取り組みを紹介する「府政学習会」として開催
大阪市西区江之子島2-1-34






