
1970年に大阪で設立され、大規模な野外劇を独自の表現スタイルで上演して日本の舞台芸術シーンに多大な影響を与えた劇団・維新派。主宰の松本雄吉が2016年に逝去し、2017年に劇団としての公演は終了した。
松本の没後10年を契機として、大阪を拠点に活動する劇団、エイチエムピー・シアターカンパニーが、松本の戯曲のリーディング公演を企画。日本維新派時代に書かれた『蟹殿下』(1984年初演)を、同カンパニーのメンバーや有志とともに朗読する。
構成・演出は、同カンパニーの俳優で一時は維新派に在籍していた髙安美帆。
『蟹殿下』を声に出して読んでみる
本棚にしまっていた本『維新派・松本雄吉 1946~1970~2016 』を手に取り、掲載されていた戯曲『蟹殿下』を読みました。
『蟹殿下』には、天王寺から南港までの道のりと、歩いた先々で出会う風景が描かれています。
私の記憶に残る松本さんは、鞄を持たず、いつも手ぶらの人でした。私はというと、大きな鞄にたくさんの書類や小物を詰め込むタイプ。だからこそ、松本さんのあの身軽さ、風のようにふわりとした空気をまとっている姿が、強く印象に残っています。きっと松本さんは、この戯曲に書かれた道のりも、手ぶらでふわりと歩いておられたのだろう……そんな想像をしながら読みました。
『蟹殿下』がどのような上演だったのか、私はまったく知りません。松本さんとご縁の深い方、想い出をお持ちの方もたくさんいらっしゃることでしょう。どうかご容赦ください。本に掲載されている戯曲なのだから、誰が朗読してもいいのではないか。そんな少しばかり浅はかな思いつきから始まった企画です。快く上演許可をくださった劇団維新派関係者の皆さまに、心よりお礼申し上げます。会場は、松本さんとご縁のある一心寺・南会所です。お参りの折に、ぜひ南会所へもお立ち寄りください。お待ちしております。構成・演出 髙安美帆
松本雄吉勝手に没後10年企画 リーディング公演『KANIDENKA』
日程:2026年7月2日(木)~5日(日)
会場:一心寺 南会所
時間:
7月2日(木)19:30 マチ組
7月3日(金)19:30 ウミ組
7月4日(土)11:00 マチ組/14:00 ウミ組/17:00 マチ組☆
7月5日(日)11:00 ウミ組/14:00 マチ組/17:00 ウミ組☆
※各組で上演する章が異なる。マチ組は主に前半を、ウミ組は主に後半を朗読
※上演時間は1時間10分程度を予定
※☆は上演後トークあり
4日(土)17:00の回 登壇者:髙安美帆、塚本修/ゲスト:小堀純(無宿編集者)
5日(日)17:00の回 登壇者:髙安美帆、塚本修、エレコ中西作:松本雄吉『蟹殿下』より
構成・演出:髙安美帆出演:
[マチ組]塚本修、岸本昌也、石田麻菜美、池川貴清、石原菜々子、井上和也、今井美帆、エレコ中西、風雅ひかる子、中田彩葉、若旦那家康
[ウミ組]森田祐利栄、塚本修、藤田和広、高橋紘介、岸本昌也、河上由佳、はたもとようこ、得田晃子、渡邉リン、井村七美、金子仁司、きぬがわまり、小室恵、永澤こうじ料金:前売2,500円/当日2,800円、セット券(マチ組とウミ組を1回ずつ鑑賞)4,000円(枚数限定・前売のみ)
※日時指定・自由席
※チケット購入はこちら問合:エイチエムピー・シアターカンパニー mail@hmp-theater.com
大阪市天王寺区逢阪2-7-17


