
往年の絵画の巨匠のフリをしてみてほしいと、
今回わたしは木澤氏に裸婦を描くことを依頼した。
ヌードは芸術において美的観点から重宝されてきたが、
木澤に求めたのはもっと純粋なネイキッドの方だ。
そもそもが木澤の絵の中のひとびとは、
砂袋のように重力を厭わないだらしない姿で、
あらゆる状況下で虐げられてきた。
ところが本展の裸婦たちは自由で繕わない所作を持つ。
それは“無防美”と呼んでもいいかもしれない。
一方的に見られる存在としてのモデルではなく、
裸のサルとして主体的に行為する存在なのだ。
ああ、ネイキッドを描いてもらったつもりが、
どうもヌードの本質はここにあるのかもしれない。
どこに需要がある絵かはわからないが、
絵の中の裸婦たちには享楽的な日々があるのだ。
(gallery yolcha イルボン)–
木澤は「うまく描けない」と度々こぼしながらも、
その言葉とは裏腹に作品内では独特の重力を持った世界を見事に描き出す。
砂袋のような人物や生物たちが、飄々と不思議な状況下で生息する光景には、
不穏さとユーモアが奇妙なバランスで同居している。
今回は裸婦を主題に、髪の毛の表現にも苦心しているという。
詩的でおかしみのあるタイトル群と、裸婦たちの毛量にも注目したい。
(artgallery[opaltimes]主宰 内田ユッキ)–
都度後ろを気にして振り返りながら歩く、
荷物を持ちすぎている人々。
その荷物というのは主にペットボトルだけど。
そういった勢力の一員です。ペットボトルと共に、
蓋付きの缶コーヒーも好んで持っています。
木澤洋一 名作展「笑う裸婦」
会期:2026年6月20日(土)〜7月12日(日)
会場:gallery yolcha|FLAT space
時間:13:00〜19:00(日曜は12:00〜19:00)
休廊:火〜木曜
料金:yolcha運賃制(300円で乗車券を購入/同金額分カフェ利用可)
大阪市北区豊崎1-1-14


