
2026年7月18日(土)より、深江橋のギャラリーノマルにて、美術作家・大西伸明の個展「透明へほどける」が開催される。
大西は1972年岡山県生まれ。1998年京都市立芸術大学大学院美術研究科版画専攻修了。
国内外で精力的に作品の発表を続けており、京都文化博物館、入善町下山芸術の森発電所美術館、兵庫県立美術館など複数の美術館等に作品が収蔵されている。
日常で目にする立体物 (日用品や工業製品、木・枝や骨等の自然物など)を型取り精密に着彩し、その表層をトレースした大小様々な立体作品で知られる美術作家・大西伸明。
その成型と塗装の技術の高さにまず鑑賞者の目は奪われますが、「質感をリアルにすることが目的ではない」と大西自身も述べているように、実存と不在の中間にあるわずかな隙間に着目し、オリジナル/複製という二元論的解釈の保留と再考を通して物事のありようを探るべく、精巧でありながら、それを見る人が感覚的に違和感、不穏さのようなものが残る立体や平面作品を数多く制作してきました。
これまでに国内外での発表を通して高い評価を獲得。今年春には美術の創作活動を通じて精神文化向上に多大の功績を残した作家に送られる京都美術文化賞を受賞しています。ギャラリーノマルでは、若手作家の発掘・育成プログラム”Nomart Projects” (ゲストキュレーター:池上司氏)として2005年に開催した展覧会「collection」への参加から数えてはや21年。これまで計7回の個展を行ってきました。そのいずれの展覧会でも新たなテーマと課題を立て、自身の制作の幅の拡張とコンセプトの深度を深めてきました。また工房機能のあるノマルの特性を最大限に生かし、これまで多くの版画やマルチプル作品を協働で制作。前回2019年の個展では、「シワ」「デカルコマニー」「レリーフ」をキーワードに、『スループリンティング』という自ら編み出した版画技法を駆使して、ノマルの工房刷り師と共に新たな表現にチャレンジ。1点限りのオリジナル作品と再現性が求められる版画、その間を行き来するような印象的な作品が生み出されました。
元来論理的で緻密にコンセプトを練った上で制作に取り掛かる大西ですが、実際の制作に至っては、一点一点膨大な時間をかけ、手の感覚を頼りとした身体的な行為と過程を経て作品が作り出されます。その完成度は周知の通り。
前回展より7年ぶりとなる今展、『久しぶりに行うノマルでの展覧会、ここならではの特別なものにしたい』と大西自身意気込みを持って制作に取り組んでいます。今回は主に立体作品を中心とした新作の展示を予定。またノマルの工房とのコラボレーション作品にも挑戦中です。「透明へほどける」、かけがえのない渾身の新作を楽しみにお待ちください。(プレスリリースより)
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「透明へほどける」
大切なものが詰まった宝箱を、ひっくり返してみる。
かつて前衛芸術家たちが試みたように、箱を裏返すことは世界そのものを反転させることに等しい。内と外が入れ替わり、世界すべてが宝物へと変わる。
ひっくり返した箱に宝物を重ね、その全体をさらに裏返しにする。
すると、宝物の形を感じとれる空っぽの空洞になり、また、少しズレた台座として現れてくる。
境界は消え、そこにはただ、透明な関係だけが残る。
さまざまな気配が確かに交わりながら、それらすらも、静かにほどけて消えていく。大西伸明
会期:2026年7月18日(土)〜8月22日(土)
会場:Gallery Nomart
時間:13:00~19:00
休廊:日曜、祝日、8月12日(水)〜15日(土)
Talk Event & Opening Party
日時:7月18日(土)18:00〜
トーク出演:大西伸明 x 小崎哲哉(文筆家/アーツ・プロデューサー)
※予約・料金とも不要Closing Live
日時:8月22日(土)19:00開場、19:30開演
出演:sara (.es) piano, etc.
料金:前売2,000円、当日2,500円
定員:30名 ※予約制。申込はこちらから
大阪市城東区永田3-5-22


