1970年大阪万博終了後、パビリオンの「日本民藝館」の建物を引き継いで「民芸運動」の西の拠点として開館した大阪日本民芸館にて、1970年大阪万博50周年を記念したプログラム「根の力 THE POWER OF ORIGIN」が開催される。
企画のディレクターは服部滋樹(graf代表)、共同キュレーターは木ノ下智恵子(アートプロデューサー)と金島隆弘(Art Collaboration Kyotoプログラムディレクター)。大阪日本民芸館を舞台にその建物の重要性を発信しつつ、貴重なコレクションを主軸に従来と異なる新たな視点の企画をPHASE1,2,3の3部構成で展開する。
オンライン企画のPHASE1「大阪日本民芸館と根の力」では、本企画のディレクター達が、同館の建築について対談。 普段見ることのできない、収蔵品が設置されていない空間自体を一つの作品と捉え、大阪万博開催から50年が経った今、現代における民芸との関係について再考する。
同じくオンラインで配信されるPHASE2「民芸運動から現代へ」には、初代館長濱田庄司の孫・濱田琢司と河井寬次郎のひ孫・河井創太、民芸にも詳しい哲学者の鞍田崇ほかが出演。各々がセレクションした同館収蔵品を紹介しながら、現在の活動、幼少期の体験談やそれぞれ受け継がれたものはなにか?をインタビュー。提唱から約1世紀を迎えようとしている「民芸」のこれからへのヒントを見い出す。
展示企画のPHASE3「根の力 -THE POWER OF ORIGIN-」では、民芸に影響を受け活動する現代美術作家、様々なジャンルで活躍するクリエイターの作品や、初期民芸運動参加者の孫、ひ孫世代によってセレクションされた大阪日本民芸館の収蔵品をもとに、異なる分野からのアプローチをPHASE1、PHASE2を経て構築するコラボ展示企画。民芸運動、民芸の現在、そして未来を思考する展示を目指す。
PHASE1 オンライン配信企画「大阪日本民芸館と根の力」
配信期間:2021年1月11日(月・祝)~31日(日)
出演:服部滋樹、木ノ下智恵子、金島隆弘、ほか
視聴無料PHASE2 オンライン配信企画「民芸運動から現代へ」
配信期間:2021年1月13日(水)~31日(日)
出演:鞍田崇、濱田琢司、河井創太、ほか
視聴無料PHASE3 展示企画「根の力 -THE POWER OF ORIGIN-」
会期:2021年1月16日(土)~31日(日)
会場:大阪日本民芸館
時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館:水曜日
入館:無料(別途、自然文化園入園料が必要)
出展:華雪、片桐功敦、軸原ヨウスケ+中村裕太、染谷聡、矢野洋輔、石塚源太、ほか問合:1970年大阪万博50周年記念事業実行委員会事務局(大阪府府民文化部府民文化総務課内)
06-6941-0351(内線4824)*平日9:30〜17:30
吹田市千里万博公園10-5