中之島の国立国際美術館にて、写真家・鷹野隆大の美術館における初の大規模な個展「毎日写真 1999-2021」が開催。
鷹野は1963年生まれ。女か男か、ホモセクシャルかヘテロセクシャルか、といった人間の性にまつわる二項対立のはざまにある、曖昧なものの可視化を試みた写真集『IN MY ROOM』(2005年刊行)によって木村伊兵衛写真賞を受賞し、一般にはジェンダーやセクシャリティをテーマとする写真家として認知されている。
他方、1998年から毎日欠かさず写真を撮ることを自分に課して、さまざまな実験的撮影を試み、制度化された眼差しや、写真という媒体の特性とその限界について、考察を重ねてきた。鷹野はそのプロジェクトを「毎日写真」と名付けて、 実践し続けている。
本展は、鷹野の芸術活動の根幹を成すその「毎日写真」を主軸としながら、ジェンダー・セクシャリティ系の出世作や、日本特有の無秩序な街並みの写真「カスババ」、定点観測的な「東京タワー」、東日本大震災が契機となり近年注力する影の作品など、約130点を時系列に展示。鷹野の思索の変遷を顧みて、その実像に迫る。
なお会場内に、鷹野の影の作品を実体験できるコーナーを設置。 作品と同じセッティングを使った自分の影をスマホで撮影することができる。
会期:2021年6月29日(火)~9月23日(木・祝)
会場:国立国際美術館
時間:10:00~17:00(金・土曜は~20:00) *入場は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし、8月9日(月)、9月20日(月・祝)は開館し、8月10日(火)は休館)
観覧料:一般1,200円(1,000円)、大学生700円(600円) *( )内は20名以上の団体および割引料金
*高校生以下・18歳未満無料(要証明)・心身に障がいのある方とその付添者1名無料(要証明)
*夜間開館中(金・土曜の17:00以降)は割引料金
*本展と「Viva Video! 久保田成子展」(同時開催)の観覧券を窓口で同時購入の場合に限り、両展とも各割引料金で観覧可能(一般のみ)問合:06-6447-4680
大阪市北区中之島4-2-55