鉱山、炭鉱、鉄道、近代建築等、日本の近代化や経済成長に大きく貢献してきた産業遺産を写真とVR（360°画像）で鑑賞する展示「産業遺産360°」が、西九条のインディーズ出版物とおもしろ本のセレクトショップ・シカクにて開催される。

近年、「廃墟の女王」と呼ばれる摩耶観光ホテル（神戸市）が登録有形文化財に登録されるなど、注目を集めている産業遺産。その価値や魅力にいち早く注目した産業遺産コーディネーターの前畑洋平は、2009年にNPO法人J-heritageを立ち上げた。パートナーの写真家・前畑温子らとともに、全国の産業遺産の保存・活用、その魅力を伝える活動を展開している。

本展はそんな2人がナビゲーターとなり、摩耶観光ホテルや鶉野飛行場跡（加西市）、湊川隧道（神戸市）、三池炭鉱万田坑（熊本県）などの写真を展示。会場で配布される簡易ゴーグルにスマートフォンをセットすれば、VR画像も見ることができる。