深江橋のギャラリーノマルにて、関西在住の若手作家・小谷くるみの同ギャラリーでの初個展が開催される。
小谷は1994年大阪生まれ、2019年に京都造形芸術大学大学院芸術専攻ペインティング領域修了。これまで一貫して、存在の痕跡と気配をテーマに絵画作品を制作し、数々の展覧会やアートフェアなどで発表してきた。かつてそこに存在していたが今は目に見えないものや、時間によって変わっていく物質の姿を画面にとどめた作風は、観る者にさまざまなイメージをかき立てる。
今展では、小谷の代表作であり、結露した窓をイメージした「21g」、支持体に染み付いた錆を痕跡の象徴として使用する「時間・痕跡〈錆〉」という既存2シリーズの新作に加え、いずれも作家初となる銅版画を使用した作品やインスタレーション作品など、多様な手法を用いた新作を一堂に展示する。
作家コメント
砂から星へ
宇宙は“私”から遠すぎた。
足元にふと目線を落とす。砂を蹴散らすと土が剥き出しになり、
砂埃で目鼻に不快感を覚える。 こっちの方がよっぽど実感がある。
さらに深く意識を向けると、ヒトの歴史が、古代の生物の姿が、
地層や痕跡となって、膨大な時間の堆積として足元に広がっている。
そのまた先、最初の生命が現れた時、地球が誕生した時へ潜っていく。
そうして地球の始まりに辿り着いた時、私の前には宇宙が広がり、
そこに沢山の光り輝く星を見た。小谷 くるみ
会期:2021年7月17日(土)~8月21日(土)
会場:ギャラリーノマル
時間:13:00〜19:00
休廊:日曜、祝日、8月13日(金)~15日(日)
問合:info@nomart.co.jp 06-6964-2323
関連イベント
音楽Live “砂から星へ”
日時:8月8日(日) 18:30〜(18:00開場)
出演:落穂の雨 [川島誠(altosax)、 ルイス稲毛(bass)、山㟁直人(drums,percussion)]、sara(.es / piano)
料金:2,000円
*予約制 https://www.nomart.co.jp/sound/Sand.php
大阪市城東区永田3-5-22