大阪市西区の靭(うつぼ)公園の北側に広がる京町堀エリアは、多くの広告代理店やデザイン企業が拠点を構え、 独立系のショップや飲食店なども集積しているクリエイティブな界隈だ。この地域から、靭公園のシンボルツリー・メタセコイアの名前を冠した新たな企画「メタセコイア・キョウマチボリ・アートフェア2022」が始動する。
発案したのは、アーティストの下原亜矢。そのアイディアの実現に、京町堀に拠点を構えるアートプロジェクト「chignitta(チグニッタ)」の谷口純弘と笹貫淳子が協力し企画を立ち上げた。谷口はFM802若手アーティスト発掘プロジェクト「digmeout」のプロデューサーを30年間務め、2015年に国際的なアートフェア「UNKNOWN ASIA」を立ち上げるなど、長年大阪のアートシーンの振興に尽力してきたキーパーソンだ。笹貫はUNKNOWN ASIAをはじめとする国際イベントのPRや、自らアートプロジェクト「ARTGOESON」を主宰するなどしている。
本企画はアートコンペ形式で作品を公募し、その中から審査で選ばれた10組(予定)のクリエイターの作品を、京町堀にある2つの会場で展示する。
コンペは、年齢・国籍を問わず、 幅広いジャンルのクリエイターからの応募を受け付ける。応募者全員の作品を公式サイトに掲載し、全作品に対し審査員や実行委員会メンバーがレビュー。各作品に対するコメントを公表することで、クリエイターたちの活動を後押しする。
審査員は、京町堀のクリエイティブ系企業で活躍するトップディレクター陣に加え、株式会社CAMPFIRE代表でアートコレクターとしても知られる家入一真など、起業家からアートインフルエンサーまで多彩な顔ぶれ。応募者はアートディレクター、アートコレクター、 キュレーター、 ギャラリスト、 出版者、 コーディネイターなどさまざまな立場のプロに自身の作品をアピールする好機にもなるだろう。
背の高いメタセコイアの木のように、「すっくと立ち、一歩抜きん出る才能を見つけ出そう」という気概が込められた本企画。京町堀から輩出される新たな人材に期待したい。
「メタセコイア・キョウマチボリ・アートフェア2022」応募要項
応募期間:2022年2月23日(水)〜4月15日(金)23:59
応募資格:
国籍・年齢不問。
平面、立体、映像、現代アート、イラスト、写真、グラフィックデザイン、パフォーマンスなど、ジャンル、形式も不問。
個人またはグループでの応募も可能。応募方法:応募フォームより、経歴(CV)、作品のステートメントまたは自己PR文、作品画像等、必要事項を入力。
*応募の詳細は公式サイトにて。https://www.metasequoia-art.jp/エントリーフィー:一般5,500円、学生3,300円、チグニッタコミュニティ会員 無料(応募フォームより支払い)
審査員(2022年2月23日現在):
井浦歳和 (株式会社ロイドワークス 代表)
家入一真 (CAMFIRE代表取締役社長CEO)
池田誠 (フリーランスキュレーター)
石山健三 (ケンエレファント代表)
内田ユッキ (gallery opaltimes 店主)
鍛冶周作 (JIKAN Design 代表)
川口智士 ( 株式会社ZIZO 代表)
栗原里菜 (株式会社バイスリー プランナー)
笹貫淳子 (クリエイティブコーディネーター / chignitta co-founder)
塩谷舞 (文筆家 / Chief Editor of milieu)
庄野裕晃 (株式会社ユビエス 代表取締役 / 有限会社ヴィジョントラック 代表取締役)
谷口純弘 (chignitta founder)
寺田順三 (イラストレーター)
新山浩児 (株式会社アーバンリサーチ 事業本部SBU部 部長)
服部滋樹 (graf 代表)
花岡 / 山根シボル (株式会社人間 代表取締役)
古谷高治 (TANK酒場 / 喫茶マスター)
牧野圭 (YOMAFIG.代表)
松村貴樹 (合同会社インセクツ 代表)
水野 智弘 ( 株式会社 藤井大丸 / セブンギャラリー ディレクター)
森下ひろき (株式会社ダブリューアール 代表)
吉田 貴紀 (株式会社バイスリー 代表)「メタセコイア・キョウマチボリ・アートフェア2022」開催概要
公募から選出されたクリエイターによるアート作品の展示。
公式サイトでは公募された全作品・作家プロフィールを掲載。
会期:2022年6月17日(金)~ 7月3日 (日)
会場:chignitta space(大阪市西区京町堀1-13-21 高木ビル1F奥)、BYTHREE(大阪市西区京町堀1-13-23 岡崎ビル1F奥)問合:メタセコイア・キョウマチボリ・アートフェア2022 実行委員会 hello@chignitta.com