大阪を拠点に活動する劇団・kondabaの新作公演『ナイトスポット』が、生野区地方卸売市場跡地で2022年6月17日(金)から20日(月)にかけて開催される。
本公演の原案は折口信夫の小説『死者の書』だ。2021年夏に臨んだ生駒山地のフィールドワーク(「PHOTO REPORT|劇団kondaba 生駒縦走リサーチ道中」参照)から得た着想をもとに、折口のテキストから白昼夢の世界と強烈な音のイメージを抽出。「濃度が高すぎる夜の世界」を都市の片隅に生み落とす。
出演者には、kondabaの石原菜々子と金子仁司をはじめ、井上和也、うっぽ、坂井遥香、平山ゆず子と、同じく大阪を軸に国内外で舞台を展開してきた劇団・維新派の元メンバーが多数控える(制作に関わるメンバーも維新派の作品をつくってきた関係者中心で構成されている)。また、元維新派メンバー以外にも、菊池航、廻飛呂男、山下あかりという強力な布陣がドロップされ、怪しげな磁場に会する。
維新派といえば、繰り返される発語とリズムが特徴的だ。「した した した」など折口独特のことばの世界と、それらは今回どう干渉し合うのか。また、折口が描いた藤原南家郎女の信仰や幻視、滋賀津彦の怨念は、虚構としての現代都市に生きる市民たちとどうリンクしてくるのか。二上山を含む大阪と奈良の「大いなる境界線」から見下ろした空間に立ち上がる劇世界を体感したい。
kondaba『ナイトスポット』
日程:2022年6月17日(金)〜20日(月) 全日18:30開場、19:05(日没時)開演
会場:生野区地方卸売市場跡地3F 特設劇場(1Fにて受付)
料金:前売2,800円、当日3,000円
チケット取扱:https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02cbfiq99ka21.html
原案:折口信夫『死者の書』
脚本・演出:金子仁司
出演者:石原菜々子、金子仁司(以上 kondaba)、井上和也、うっぽ、菊池航、坂井遥香、平山ゆず子、廻飛呂男、山下あかり音響:佐藤武紀
照明:じゅんいち
舞台監督:福岡嵐
美術:高橋かほり
宣伝美術:中村詩おり
衣装:中村聡一朗(kiken)、伊吹佑紀子
メイク:名村ミサ
制作:kondaba
制作協力:松永理央
協力:MC企画、ダックスープ、淡水
助成:大阪市助成対象事業
生野地方卸売市場跡地
大阪市生野区生野西4-20-38