大阪市平野区にある、パンとお話のお店「Appleの発音」。店頭に並ぶパンには、「心柱」「大人を過ぎたら何になる」など、およそパンの名前とは思えないようなユニークな商品名がつけられている。店主で文筆家の青木俊介が、パンをつくり、名前を考え、そのパンのお話も執筆しているのだ。珍しい素材を使った商品も多く、個性的なパンと、想像力をかきたてられるようなタイトル・文章の両方を楽しめるのが、同店の大きな魅力となっている。
お店を開いたのは2008年だが、通販「パンとお話のセット」を開始したのは2021年から。同店らしい通販のスタイルを長らく模索した結果、生み出された試みだ。ひと月ごとに、その月のテーマのパンがあり、それにあわせて作られたオリジナルの小冊子と共に届けられる。
数ページの小さな本だが、4名のクリエイターが関わって生み出される贅沢な共作。お話は青木が、絵は青木のパートナーでアーティストのつき山いくよが描く。デザインはブックデザイナーの納谷衣美によるもの。編集とコラムを担当する山村光春は、各月のパンや冊子の内容に合わせた写真も提供する。
これまでに15号を発行。通販の企画は2年計画・全24回を予定しているが、完了後には一冊の本にまとめて出版できたらと考えているという。
セットに入っているパンは7〜8種類。定番の味と、店頭では選ばれにくい、味が想像できないようなパンを組み合わせるよう工夫している。「想像を超えたおいしいものを楽しんでほしい」とつき山は語る。
パンとお話のお店である同店にしか創り出せないこの特別なパッケージを楽しみにしている人は多く、中には大切な人へのプレセントとして購入するケースもあるそうだ。
セットの通販は、通常毎月第2土曜日に受付を開始し、月末の土曜日に商品が届く。普段自分では選ばないようなパンとの出合い、そしてそのパンの世界を豊かにふくらませるお話や本の世界を、自宅でゆっくりと味わってみたい。
Appleの発音「パンとお話のセット」
通販サイト https://applenohatuo.thebase.in/「その道では新手の」オーガニック栗のはちみつとクルミ
「トマト超え」ドライトマトとバジルの食パン
「プチタプチ」ブルーチーズを使ったアテにもなるパン
「寺田さん」バジルを使った食事パン
「記憶の一品」クロワッサンダマンド ほか料金:4,700円(税込、送料無料)
注文受付期間:2022年6月11日(土)〜21日(火)
*商品到着は6月25日(土)。大阪から翌日着エリアのみの受付。