DRAWERSは、スクラップ&ビルドを繰り返す空間デザインに対し、「デザイナーが大切にされるべき価値を創造できていなかったのではないか」と問い直すことから、2020年に「人や環境とともに循環していく」をテーマとしたプロダクトライン「wa/ter」を発表。また同年に、古民家をリノベーションし、新しい価値を見出した貸別荘「ISLAND LIVING」の運営をはじめるなど、幅広い活動を通じてデザインのあり方を模索してきた。
TERROIRも、DRAWERS代表の小倉寛之氏が、四天王寺の茶屋が所有していた築250年以上におよぶ蔵に出会ったことからスタートした。「解体・撤去という選択をするのではなく、リロケーションによって、価値を高め新しい空間づくりのアプローチができるはずだ」と夢中で取り組んだという。
“TERROIR”とは、フランス語で「風土の、土地の個性の」という意味を表す言葉だ。淡路島の気候に育まれた植生や風土を生かし、香りと食を軸にその豊かさを探究する場所にしたいという想いからその名が付いた。海を見渡せる立地の良さも、建物の配置や朝夕の景観を望む開口、空間を巡る風の流れに表れ、開放感とプライベート感が溶け合い穏やかさを生み出す。
敷地内では、野菜やハーブが栽培され、収穫体験も可能。蒸留所ではハーブからエッセンシャルオイルを抽出する体験も楽しめる。宿泊者が自身で採取した特別な香りは、後日「NATURAL FRAGRANCE」として手元に届き、旅の記憶や四季の美しさを呼び起こしてくれるアイテムとなる。
都市部では味わうことのできない、自然の魅力に満ちたTERROIRでの豊かな時間は、暮らしに新たなクリエイティビティをもたらしてくれるだろう。
基本料金:
KURA / 40,000(税別)/ 1人
S HUT / 35,000(税別)/ 1人
F HUT / 35,000(税別)/ 1人収容人数:
KURA / 5人
S HUT / 5人
F HUT / 5人※価格はシーズンにより変動
※金曜日チェックインのみ対応
※毎週金曜に蒸留を実施。見学・体験も可(要予約)URL:https://islandliving.jp/tettoir/
Instagram:@terroir_awaji
問合:terroir@islandliving.jp
兵庫県淡路市釜口字松原1191