関西・大阪21 世紀協会が、アート作品の貸し出し事業「art bridge -もっと身近にインクルーシブアート-」をスタートする。このプロジェクトは、障がいのある方を中心とする多様な背景を持つアーティストが手掛けたアート作品の、原画と遜色のない高精細印刷による複製画を広く貸出し、それらに身近に接してもらうことで、作品が伝える多様な感性やアートとしての感動に触れ、そうした多様な価値に理解を深めてもらおうとするものだ。貸出しの際の利用料(負担金)の25%を作者に還元することで、障がいのある方の自立支援や制作活動支援にもつなげていくという。
事業開始時のアーティストは、大阪府福祉部の事業「capacious(カペイシャス)」の協力のもと、2009 年から2017 年にかけて大阪府が障がいのある方を対象に開催した「大阪府現代アートの世界に輝く新星発掘プロジェクト」で賞を受賞したアーティストを中心に、柴田龍平、有田京子、曽祇一晃など11名が参加する。
「art bridge -もっと身近にインクルーシブアート-」は、2023年11月29日(水)より利用申し込みの事前受付を開始し、12月6日(水)よりアート作品の貸出しを行う。1年毎の契約で、プランに応じ1年間に1回から3回の作品交換が行われるレギュラープランと、1か月単位で利用できるスポットプランがある。また、作品の選定には、利用者が作品を指定する「希望指定コース」のほかにアートコーディネーターが作品を選ぶ「おまかせコース」があるので、初心者でも安心できる。
オフィスや店舗のインテリアに検討してみてはいかがだろうか。
capacious(カペイシャス)は大阪府内の障がいのあるアーティストの作品を現代美術のマーケットに紹介するプロジェクトです。カペイシャスを直訳すると、容量の大きい、包容力のあるという意味で、大きな仕切りのない袋をイメージしています。
現代アートの歴史や言葉による縛りなど既成の枠組みを取り外し、作品を純粋に鑑賞することで広がる可能性を追求しています。作者やその関係者(施設の方やご家族等)と、美術関係者やアートファンのあいだを繋ぎ、新たに広げながら、作品が多くの方々にコレクションされることを目指して活動しています。
「art bridge もっと身近にインクルーシブアート 」
利用申込:公式Webサイトから
利用申込受付:2023年11月29日(水)~
料金:レギュラープラン 1年あたり66,000円(税込)~、スポットプラン 1月8,800円(税込)
※交換・配送手数料は 1点あたり8,800円(税込)(1回分の往復送料)※詳細は公式Webサイト参照のこと