神戸市を拠点とする株式会社ブランイリス・ジャポンが、フランス人デザイナー・Sophie Cruzelとクリエイティブディレクター・荒木弘美によるジュエリーブランド「BLANC IRIS」の新たなフラッグシップショップ「BLANC IRIS OSAKA（ブランイリス 大阪店）」を、2023年12月10日（日）、心斎橋にある大阪農林会館ビルの2階にオープンした。

大阪農林会館ビルは1930年に三菱商事の大阪支店として誕生し、今もなおかつての装飾が隅々に息づく歴史的な建物だ。BLANC IRIS OSAKAの什器や家具のデザインは、イタリアのデザイナーであるパオラ・ナヴォーネが担当。東洋の色彩やヨーロッパの伝統など、異なる文化を融合することで生み出されるパオラの意匠は、空間に洗練した空気を与え、ジュエリーを一層美しく見せる。また、インテリアデザインは、大阪を拠点とする有限会社インが手がけた。荒木の思い描く世界観を汲み取り、歴史的な佇まいの宿る建具や梁を生かしながら、パオラの家具を引き立たせる空間を創出。クラシカルな雰囲気とモダンなデザインが織りなす、優雅なひとときを体感することができる場だ。

2012年にパリでスタートしたBLANC IRIS。ブランド名はフランス語で白を表すblanc（ブラン）とギリシャ神話の虹の化身、神々のメッセンジャー iris （イリス）を合わせた造語で、純粋さと強さを伝え導くという意味が込められている。熟練したイタリアの工房の職人の手により丁寧につくられるプロダクトは、機械では表現できないディテールをもち、妥協のないものづくりへの姿勢を感じさせる。

また、新たなプロジェクトとして、約100㎡のイベントスペース「espace202 （エスパス ドゥソンドゥ）」もスタート。BLANC IRIS OSAKAの隣に併設され、柔らかな自然光が差し込む大きな窓や美しいアーチ状の梁が印象的な、広々とした心地よい空間となっている。今後はアート、ファッション、カルチャー、クリエイティブなどが融合する場、人々がつながり、新たな可能性を発見・発信する出会いの場を目指し、2024年5月29日（水）からは展示企画も予定しているそうだ。さらなる展開に注目していきたい。