
大阪府豊能町を本拠地として、関西を中心に活動する「ロゼッタ」。音楽の表現と鑑賞の両面に対し、新たな観点をもたらすことを目標に、2016年に結成された。ゲストコンポーザーを招いての委嘱作品の演奏、作品の公募などを通じて、新たな作品を世に送り出している。
2025年にはメンバーで「一般社団法人コロゼッタ」を設立。ロゼッタの運営のほか、アウトリーチ、コンサート企画、ワークショップ、講座、音楽活動コンサルタント、出版など、多様な事業を展開予定だ。
法人設立後初めての企画案公募「みんないっしょに / All togather」が、2026年2月28日まで行われている。
多くの音楽(特にクラシック)公演では、聴衆に静かに鑑賞することが求められる。しかし、未就学児や、さまざまな事情で静かにできない鑑賞者とその家族・関係者などもいる。本企画は、そういった人々が当たり前に音楽に触れることができるような機会を創造していくことを、現代音楽のクリエーションのあり方の一つとして提言・実行する試みだ。
新たに作曲された楽曲だけでなく、既存の作品による公演プランや、音楽家の演奏技術や表現を活かした他分野の作品のプランなども、公募の範囲に含まれている。
ロゼッタに所属する演奏家が実演できる企画であることが条件にはなっているが、なるべく多くのジャンルの芸術関係者に応募してほしいと、主催者は話す。
ロゼッタ企画案公募「みんないっしょに / All togather」
公募内容:ロゼッタのメンバーが出演する企画・作品案
[例]
作曲作品:既存のスタイル(オペラなど)または、全く新しい形の音楽作品。
既存の作品による公演プラン:特定の作品をただ列挙するのではなく、公演全体で一つの物語や意味を持つような構成案。編曲が必要な場合はロゼッタが担当することも可能。
その他、あらゆる芸術作品のプラン:音楽家の演奏技術や表現を活かした、音楽劇、美術インスタレーション、パフォーマンス、映像をともなう作品など。
共同制作案など、音楽以外の枠組みのみを定めたプランの応募も可。その場合、作曲等の音楽制作はロゼッタが担当することも可能。企画・作品案の条件:
以下の音楽家(ロゼッタ)がなるべく全員参加する公演・作品であること。
大井卓也(声楽、ジャワ・ガムラン、パフォーマンス)
有馬圭亮 (左手で弾くピアノ、または鍵盤ハーモニカ)
柴田高明、佐古季暢子(マンドリン、マンドラ、マンドロンチェロのいずれか)
橋爪皓佐(クラシックギター、エレキギター、ベース、作曲、編曲、パフォーマンス)
日下部任良(サクソフォン)
上中あさみ(打楽器)その他の条件:
・作曲家、演出家、脚本家、俳優、美術家、ワークショップ企画者など、どんなアーティストによる応募も歓迎します。ご自身の関わり方を含めたご提案をお待ちしています。
・「企画案」であり完全に確定・完成したプランでなくても応募いただけます。
・柔軟な会場対応:音楽ホール以外にも、幼稚園や学校、公民館等の集会所、公共スペースなど、どんな場所でも演奏・展示が可能なプランであること。屋外も可。(照明、舞台装置については最低限を想定するか、持ち運び可能な範囲で提案をお願いします)。
・公演時間:最大30分程度。
・鑑賞者の考慮:子どもから大人まで、多様な年齢や状況にある観客が一緒に楽しめること。過度に言語に依存する作品は避けてください。
・音楽を鑑賞する機会の創作を主眼としています。応募資格:
日本在住、もしくは日本に定期的に滞在し、日本語でのコミュニケーションが可能な方。個人、団体は問わない。
国籍・年齢・性別等の制限なし。謝礼:10万円(税込)
※謝礼は課税所得となり、プランの制作、実現に向けたリハーサル、本番参加の交通費等も含まれる
※初演時の会場費、出演費、広報費用など、公演の実施に係る費用はロゼッタが負担※応募方法の詳細は主催者Webサイト参照
締切:2026年2月28日