「Independent Bookstore Print Editions」は、宮城県を拠点に活動している写真家・志賀理江子が2019年11月から展開しているプロジェクトだ。「本屋がなくては生きてゆけない」という志賀が、インディペンデントブックストアの店主と選んだ作品を、ユニークピースとして1点制作。それを店内で展示・販売し、作家と書店の共生を発展させている。
これまで同プロジェクトには、仙台の書本&cafe magellan、book cafe 火星の庭、曲線などが参加。さらに2020年10月より、大阪ではLVDB BOOKSが加わった。すべての作品には、それぞれに合わせた額装が施され、裏面には志賀が手書きしたプロジェクト・作品タイトルが証明書として記されている。売上は制作費などを除き、書店の活動のために分配される。
志賀理江子(しが・りえこ)
写真家。1980年愛知県生まれ。2004年にロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アーツ・アンド・デザイン卒業後、2008年から宮城県に在住し、以後、同地を拠点に活動を続けている。主な展覧会に「螺旋海岸」(せんだいメディアテーク、2012年)、「ブラインドデート」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、2017年)、「ヒューマン・スプリング」(東京都写真美術館、2019年)がある。大阪では2005年にグラフメディア・ジーエムで「リリー」を開催している。
あわせて読みたい記事Editor’s Selects