本特集では、ドキュメンタリーとフィクションの関係やその境界について向き合いました。それは、「事実」「作為」「理解」というような言葉の定義や、それらに付随する葛藤の輪郭をなぞっていくような作業であり、あらためてドキュメンタリーとフィクションの境界というものがいかに流動的で、相互的関係にあるかを感じています。 人が食べるという行為をインタビューを通して観察・分析してきた独立人類学者の磯野真穂さんとの対談では、他者を理解することについて言葉を交わしました。また、現代フランス哲学、芸術学、映像論をフィールドに文筆業を行う福尾匠さん、同じく、映画や文芸を中心とした評論・文筆活動を行う五所純子さん、そして、劇団「ゆうめい」を主宰し、自身の体験を二次創作的に作品化する脚本&演出家・池田亮さんの寄稿では、立場の異なる三者の視点からドキュメンタリーとフィクションの地平の先になにを見るのかを言葉にしていただきました。 対岸の風景を可視化していくこと、まだ見ぬ世界を知覚すること、その先に結ばれた像が唯一絶対の真実から開放してくれることを信じて。そして、今日もわたしは石をなぞる。 小田香 Kaori Oda ー 1987年大阪生まれ。フィルムメーカー。2016年、タル・ベーラが陣頭指揮するfilm.factoryを修了。第一長編作『鉱 ARAGANE』が山形国際ドキュメンタリー映画祭アジア千波万波部門にて特別賞受賞。2019年、『セノーテ』がロッテルダム国際映画祭などを巡回。2020年、第1回大島渚賞受賞。2021年、第71回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。
News
2021.06.25
#シネ・ヌーヴォ#MOVIE#九条#大阪市

関西のミニシアターの魅力を発信する学生団体「映画チア部」が、
シネ・ヌーヴォ支援Tシャツの販売を開始。

関西のミニシアターの魅力を発信する学生団体「映画チア部大阪支部」。大阪のシネ・ヌーヴォを拠点に、上映機会の少ない作品の自主配給上映会や、監督や出演者とのトークショー、学生のミニシアターデビューのサポートなどを行っている。

昨年から続くコロナ禍で映画館の厳しい状況が続く中、自分たちに何か出来ることはないかと考え、このたび支援Tシャツを販売する企画「may the ciné nouveau be with you」を立ち上げた。2021年7月4日(日)までTシャツの注文を受け付けている。

関西のミニシアターの魅力を発信する学生団体「映画チア部」が、シネ・ヌーヴォ支援Tシャツの販売を開始。
映画チア部大阪支部メンバーとシネ・ヌーヴォの山崎支配人(左から3人目)

映画チア部大阪支部によるステートメント

映画が誕生して120年以上が過ぎ、これまでにない空白を経験した2020年。新型コロナウイルス感染症による影響は今なお止まることなく、昨年を繰り返そうとしているのが現状です。東京・大阪を中心に多くの映画館が休業を余儀なくされ、営業を続けることが出来ている映画館であっても苦しい状況が続いています。シネ・ヌーヴォも例外ではありません。

シネ・ヌーヴォ。それは映画館という空間を特に強く意識する場所です。映画チア部大阪支部にとっては、活動拠点であり、仲間と出会えた大切な場所です。活動を通して日々、魅力や有難さを実感しています。
独創的で幻想的な空間、上映される作品(大好きな特集上映!)を含め、そこにしかない匂いや温度。私たちは入口の階段を降りた瞬間からシネ・ヌーヴォに潜ることが出来ます。映画と泳ぐことが出来ます。まさに映画を「体験」できる空間なのです!壁中を埋め尽くす監督や出演者たち直筆のサインは、まさに映画を愛する人に愛された場所であることの証でしょう。
映画を、映画館を、シネ・ヌーヴォを残し、受け継いでいきたい。何かできることはないだろうか。
このような思いのもと、私たち映画チア部大阪支部は、Tシャツ販売企画、may the ciné nouveau be with youを実施することにいたしました。商品の売り上げは諸経費を差し引いた金額をすべてシネ・ヌーヴォに寄付いたします。(在庫販売の商品を除く)

今回、デザインしたTシャツは二種類。
ひとつは、シネ・ヌーヴォ天井の写真がバックにプリントされています。地下に降りていく階段、サインで埋め尽くされた壁、薔薇のオブジェ、赤いシート。ヌーヴォの魅力は数えきれないほどありますが、やはり最大の魅力は水中にいるように感じられる天井でしょう。モノクロでプリントすることにより明かりが綺麗に感じられるところが魅力です。
もうひとつは、シネ・ヌーヴォの支配人山崎紀子さんがプリントされたもの。これはもうどうしても私たちが着たくって!山崎さんに何回もお願いして特別につくらせてもらいました。こちらもプリントはモノクロで、古き良き時代を思い出させてくれそう、そんなことを考えながらデザインしました。プリントが大きくない分、タックインにもぴったり。まるで映画の登場人物のような山崎さんがボトムスで隠れてしまう、なんていう心配は無用です。ハイウエストなボトムを履いても被りません。
オーバーサイズにしようか、それともジャストフィットか悩みながらお好みのサイズをお選びください。

本企画がシネ・ヌーヴォを知っている方はもちろん、知らない方にも届き、ミニシアターの現状やシネ・ヌーヴォに興味を持っていただけますように。そして、少しでもシネ・ヌーヴォの力となりますように。そう心から願っております。

●映画チア部について●
私たちは、シネ・ヌーヴォを拠点に関西のミニシアターの魅力を伝えるべく結成された、学生による学生のための映画宣伝隊です。
元町映画館を拠点とする神戸本部と、出町座を拠点とする京都支部と共に、映画チア部として活動を行っています。
これまで大阪支部ではシネ・ヌーヴォにて、企画・配給から行った自主上映会や、監督や出演者、ゲストとのトークショー、学生のミニシアターデビューをお手伝いする”シネマツーリング”などの活動をしてきました。
現在、濱口竜介監督の『親密さ』上映、日本未公開映画の上映等を企画しています。

関西のミニシアターの魅力を発信する学生団体「映画チア部」が、シネ・ヌーヴォ支援Tシャツの販売を開始。

シネ・ヌーヴォ支配人・山崎紀子氏のコメント

経済的にだましだまし続けていた運営が、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりほころびはじめ、もう映画館を続けられないかもしれない、と目の前が真っ暗になったのが、昨年の春。休館を経て、たくさんの方のご支援をいただいて再開してまる一年が経ちました。休むことなく営業していますが、低空飛行が続いています。

そんな中、映画チア部大阪支部メンバーから上映企画を持ちかけられました。何度も上映会を成功させた実績はあったけれど、動員と映画料の採算が合わないとできない、状況は厳しい、時期が悪いと口を酸っぱくして言い続けていました。そんな私にメンバーたちは真っ直ぐに、どうしたらできますか?と食い下がり、自分たちで金銭面も含むすべての責任を持つということで、開催することになりました。そしてその企画と並行して、シネ・ヌーヴォの応援をしたい、と言ってくれました。厳しいことばかり言う私とのやり取りや、企画を成功させないといけないプレッシャーの中で、そんなことを考えてくれていたことに驚き、胸が熱くなりました。そして1日限りのイベント上映の結果は全回満席の大盛況、トークの進行やコロナ禍ならではの質問の受付なども工夫して、観客と映画を見事につなぎました。同じ学生にミニシアターの魅力を知って欲しいと立ち上げられた映画チア部。まさにその光景が目の前に広がったのです。(ヌーヴォの客席が若者で溢れかえったのはいつ以来だろう)純粋に心から好きなものを身近にいる人たちに届ける。とてもシンプルなことを私は彼女(彼)らから学びました。

そして今日、完成したヌーヴォ支援Tシャツのサンプルをみんなで持ってきてくれました。誇らしげな顔がたくましく見えて、嬉しいやら恥ずかしいやら、おかしな感情で笑いが止まりませんでした。本当にありがとう。ヌーヴォの魅力をたっぷり引き出してくれたとても素敵なデザインで、気に入っています。(おまけの私のTシャツも気に入っています)

正直に言うと、映画館の低空飛行はまだまだ続くし、ずっとこのままかもしれません。それでも映画があり、観客がいて、映画館を必要とする人が(私も)います。映画チア部が作ってくれたTシャツでシネ・ヌーヴォをご支援いただけたら嬉しいです。

may the ciné nouveau be with you 〈シネ・ヌーヴォ支援Tシャツ販売〉

受注期間:2021年6月25日(金)~7月4日(日)を予定

Tシャツ仕様
サイズ:S/M/L/XL
カラー:白
デザイン:2種類
販売価格:3,500円(税込み/送料込み)

販売サイト:https://nouveauwithu.base.shop/

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