2021年4月3日(土)、詩人・辺口芳典の詩集『水の家』(Forget Publishing)刊行記念ウォーキングイベントが開催された。辺口が生まれ育った土地を歩く本企画。参加した稲井亮太と角木正樹、ふたりの写真家が詩人の歩きをそれぞれに切り取った。初回は、稲井亮太によるフォトレポート。
辺口芳典・詩集『水の家』刊行記念ウォーキングイベント
2221. 田辺桃ヶ池阿倍野飛田山王新世界天芝天王寺歩き日時:2021年4月3日(土)16:00集合、16:30出発
集合場所:LVDB BOOKS
「2021年、歩くことが詩になりました。2221年、歩くことは言葉と呼ばれているでしょう」。
今回のイベントに掲げられたテキストをもとに、辺口さんは「歩くことが言葉になっている、というのをイメージして歩くので、これから僕は極力話さずにいこうと思います」と集合した人々に告げ、その言葉に先導されるようにわたしたちは歩きはじめた。
稲井亮太 / Ryota Inai
1984年 大阪生まれ。2018年 個展「尾を掴む」 (692/GALLERY)、2019年 第21回 写真 1_WALL入選。
https://www.instagram.com/ryota_inai_/
辺口芳典 / Yoshinori Henguchi
1973年大阪阿倍野生まれ、新世界かいわいの下町で育つ。2000年 阿部カウチ名義でWasteland誌にて詩人デビュー。2001年 詩集『無脊椎動物のスポーツ・メタル』を刊行。2006年 辺口芳典に改名、キヤノン写真新世紀優秀賞。2010年 nobodyhurtsから『女男男女女男女女女男女男男女男女女』を刊行。2011年 ドイツ、デュッセルドルフのゲスト・アーティストとして選出され、「ANTI FOTO」「Photo Battle」に参加。2014年 アメリカ・シアトルのChin Music Pressから『Lizard Telepathy Fox Telepathy』を刊行。2017年 edition.nordから写真集『mean』を刊行、翌年にブルノ国際グラフィック・ビエンナーレ入選。2019年 edition.nordから大阪此花区の六軒家川を写した『peels』を刊行。2020年 Forget Publishingから詩集『水の家』を刊行。