2月14日(水)、この日は関西を中心に不定期でDJをしたり、パーティーを主催したりしているDJ自炊とobocoによるDJユニット「慈母子」が新しくはじめるレギュラーパーティーの記念すべき第1回が開催されるということで、仕事終わりにその足で老舗のライブハウス「難波ベアーズ」へ。
難波といっても最寄り駅は大国町で毎日通勤で使ってるので都合がいい。歩いてると会場の近くで主催の片割れobocoに遭遇。「もうクレソルやってますよ」と言われ聞きなれない言葉に一瞬戸惑ったがそうか、ゲストDJのcrazysaltさんの略称か。若い人はすぐに人の名前を略す。crazysaltさんは数日前にもSOCORE FACTORYでDJプレイを聴いており、ストリートソウルというのか、UK発信の甘めで少し荒かったりチープだったりするR&Bやレゲエ調の歌もの中心の選曲で、非常に好みだったので楽しみにしていた。
会場着。平日だし普段のここのイメージとはちょっと違うDJイベントなので、お客さんはそんなにいないんじゃないかと想像していたが、20名ほどの人が体を揺らしてるし女性も居る。いい感じ。とりあえず缶ビールを購入し、自分も先客らにならって体を揺らす。やはり好みの選曲で楽しい。以前から思っていたが、低音に丸みと質量感がある今のベアーズの音はUKのベースの音がでかいダンスミュージックと相性がいい気がする。
この日はobocoが自家製のビーフジャーキーも販売していたのでそれも購入。裸で3切れほどの乾燥した肉片を渡され、素手で齧ったというか手と口で引きちぎりながら食べたが、これがワイルドな気分にさせられるし、絶妙な歯ごたえと塩加減でジャーキーもビールもぐいぐい進んでしまう。つくった本人が「ジャーキーは荒野のイメージ」と言っていた。確かに西部劇なんかに出てくる気がする。難波の地下の一辺5メートルの四角い荒野、潤いを求めて湧き出る音楽に群がる野生動物たち、みたいなイメージが当日は特に浮かんでなかったが今浮かんだ。
調子よく酔っ払って音楽のBPMも上がりメロウなジャングルやダンスホールみたいなのもかかっている。複数人の客が甘い曲調のマイナーなクラブミュージックで盛り上がってるのは、ベアーズではあまり見たことない光景だと思いつつ気分よく踊った。その辺りから記憶がおぼろげだが、深夜になる前には会場を出たと思う。平日ど真ん中にこういうパーティーがあるのはありがたい。毎回1組のゲストDJを軸にやっていくとのことで、その都度違った雰囲気になりそうで次回以降も楽しみにしている。
【慈愛/THE I】
難波ベアーズにて2024年2月スタート、慈母子の月1平日レギュラーパーティ。慈母子に加えて毎回ゲストDJを招き、音楽による魂の救済を目指して永遠に続ける予定。【慈母子】
2019年結成された大阪在住の自炊とobocoによるDJコンビ。音波の中で事故と放浪を繰り返しながら情熱活動中。2023年にDJ実弾とのスワッピングMIXテープをリリース。
『慈愛/THE I』1
日時:2024年2月14日(水)18:00
会場:難波ベアーズ http://namba-bears.main.jp
出演:
Host DJ 慈母子(自炊+oboco)
Guest DJ crazysalt
チラシ:黒木雅巳
次回開催
『慈愛/THE I』2
日時:2024年3月27日(水)18:30
会場:難波ベアーズ http://namba-bears.main.jp
料金:1,500円(ドリンク持込可)
出演:
Host DJ 慈母子(自炊+oboco)
Guest DJ スズキナオ
チラシ:黒木雅巳