佐伯慎亮の写真展「AWAJIMAN」が、2022年2月11日(金・祝)からPOLにて開催される。昨年10月、東京・中野の「スタジオ35分」で行った展示の作家自身による再構成となる。
写真をはじめた当初から日常のスナップを撮り続けてきた佐伯慎亮。咲やこの花賞を受賞するなど、名実ともに関西を代表する写真家のひとりだ。今回は、2017年より家族とともに淡路島に拠点を移した彼が、この3年間に撮り溜めてきたスナップを発表する。
佐伯は写真を撮ることを「反応する」と言うが、そうした瞬発力でとらえた写真は、ユーモラスな熱量で何気ない光景のドキッとする何かをえぐりとっていく。今回展示する淡路島の写真群も、ときに異国情緒やオールドプリントのような印象を与えながら、場所や時間の固有性を超える彼ならではの手つきで、どこにでもありうる日常を力強く肯定する。
会場では、作品をまとめた同タイトルのZINEが販売されるほか、作家によるプリントや超大判ポスターの販売も。ぜひ会期前半に訪れてチェックしておきたい。
佐伯慎亮 Shinryo Saeki
1979年広島生まれ。淡路島と大阪を拠点に活動。被写体を限定せず、日常のあらゆる場面で生と死と笑いを収集する。2009年に写真集『挨拶』(赤々舎)、2017年に『リバーサイド』(赤々舎)を刊行し、2013年には、風営法問題を題材にしたドキュメンタリー映画「SAVE THE CLUB NOON」を企画・プロデュース。2001年キヤノン写真新世紀優秀賞、2018年大阪市咲くやこの花賞を受賞。
会期:2022年2月11日(金・祝)〜
23日(水・祝)27日(日)*会期延長
会場:POL
時間:12:00〜19:00
休廊:2月16日(水)、17日(木)、21日(月)、24日(木)
大阪市中央区谷町6-18-29 2F
(カレー屋・アララギの上)