大阪のATAKAにて内田繁と内田デザイン研究所による照明展覧会“Three Tenderly”を開催します。
日本のインテリア・デザイン界を牽引し続けた内田繁。
商・住空間、家具、工業デザインから地域開発に至るまで、人の心や身体、日常に永く寄り添うデザインを展開してきました。
2016年に逝去。その後内田デザイン研究所(UDI)が内田のおもいや理念を引き継いでいます。本展では、サンフランシスコ近代美術館など多くの美術館の永久コレクションに選定されている照明“Tenderly”の展示を行います。
“Tenderly”は、天井や壁に影を映し出す照明。はじめは1986年にNYでの内田の個展のために製作され、同年、六本木のバー「ル・クラブ」の照明としても使用されました。内田繁と内田デザイン研究所がデザインした“Tenderly”という名の照明は、3種類存在します。
ひとつは、1986年に発表されたオリジナル。もうひとつは、2006年に開催したソウルでの展示会のためにリ・デザインしたソウル版。そして、海外のメーカーと開発を進めていた新デザイン版(未発売)です。同じ名を持つプロダクトではありますが、その時の思考や動機により形状が異なります。ATAKAでは、貴重なアーカイブ品をお借りし、これら3種類の展示およびオリジナル版・ソウル版復刻品の受注会を行います。3つのデザインを並べることで、内田繁の思想をはじめ、内田の意志を継承した内田デザイン研究所の歩みが垣間見える展示です。
生前より、日本のデザインミュージアムやアーカイブの重要性を説いてきた内田繁。
ATAKAの活動もそのひとつとして、後世に残したいデザインを伝え続けていきます。PROFILE
内田繁(1943―2016)
インテリアデザイナー/日本を代表するデザイナーとして商・住空間のデザインにとどまらず、家具、工業デザインから地域開発に至る幅広い活動を国内外で行った。
代表作に山本耀司のブティック、神戸ファッション美術館、茶室「受庵・想庵・行庵」、ホテル イル・パラッツォ、オリエンタルホテル広島、ザ・ゲートホテル雷門など。
メトロポリタン美術館、デンバー美術館、コンラン財団、M+美術館等に永久コレクション多数。内田デザイン研究所
内田繁の創設したデザインスタジオ。内田の理念や問題意識を継承し、歴史や分野を超えてデザインの意味をかたちにすることで、時代・人・地域・社会などを結ぶデザインの新しい可能性を追求している。展示協力:株式会社霞工房
(プレスリリースより)
Three Tenderly
Shigeru Uchida and UDI会期:2022年3月19日(土)〜3月27日(日)
会場:ATAKA
時間:12:00〜19:00
*会期中無休、予約不要
問合:070-8937-2367 info@ataka-jp.com
大阪市生野区勝山南3-8-27