ステートメント
「少女礼讃(しょうじょらいさん)」は、「ソラリーマン(2006-)」「SCHOOLGIRL COMPLEX(2006-)」に続く、青山裕企の第三の作品です。
作品のメインテーマが、“記号性と個性”である通り、
「少女礼讃」は、“素性のわからない(モデルやアイドル活動などを一切していない、SNSも居住地も名前も年齢も公表されていない)、極めて記号化された少女を、2018年夏から毎週のように、圧倒的な量と質で、極めて個性的に撮影し続けている作品です。2020年6月に、集大成となる写真集『少女礼讃』を青幻舎より刊行いたしました。512ページという圧倒的なボリュームで、Amazon売れ筋ランキング(写真家の本 部門)第1位を獲得。2021年には重版出来、刊行から二年近く経つ現在においても、多くの反響が続いている作品です。
「少女礼讃」において、少女と(大人の)女性とのギャップが、ひとつの繰り返される重要なテーマとして存在します。度々登場する“舌を出している”写真が、子供っぽい無邪気さと、挑発的なエロスというギャップのある表現を共存させていて、鑑賞者の心を騒がせます。
思春期の甘酸っぱさを想起させるデートのような写真から、大人同士の情事を想起させるヌード写真まで、すべてがひとりの普通の少女とは思えない程のギャップを生み出しています。
この度、二年ぶりとなる集大成的な写真集『少女礼讃{Naked}(特装版)』をユカイハンズパブリッシングより刊行いたします。今までの写真集のなかで、最も大きいサイズで、“Naked(ネイキッド)=裸の、剥き出しの”少女自身から発せられる生に満ちあふれた表現、欲望的なまなざしを、礼讃の思いをこめて撮り続けた“生々しくも、瑞々しい”作品を展開いたします。
会期:2022年5月21日(土)〜29日(日)*土・日のみ
会場:Galerie de RIVIERE
時間:12:00~19:00(入場は18:30まで)
休廊:月〜金曜日
観賞料:500 円 *事前予約制
主催:リヴィエール
Galerie de RIVIERE(ギャルリ・ド・リヴィエール)
吹田市垂水町3-1-17