所有する土地や建物を活用し、北加賀屋エリアを創造性あふれる魅力的なまちに変えていく試みを進める千島土地株式会社が、株式会社設立 110 周年を記念して、これまでに蒐集したアート作品を展示する「千島土地コレクション『TIDE-潮流[タイド]が形[フォーム]になるとき-』」を、北加賀屋各所にて開催する。
同社は2009 年より「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ(KCV)構想」を推進し、北加賀屋エリアへのアート関係者の転入を推進してきた。現在、アトリエやアート関係者のオフィス、劇場やミュージアム、文化複合施設などKCV関連の拠点は40カ所を超え、「アートのまち北加賀屋」が少しずつ形になってきている。
本展では、同社がこうした活動を展開する中で出会った作家による作品を中心に約50点を紹介。展示キュレーションは、KCV拠点の一つであるシェアスタジオ、Super Studio Kitakagaya(SSK)で活動する笹原晃平が担当する。
同期間、近隣のクリエイティブセンター大阪(名村造船所大阪工場跡地)では、現代美術のアートフェア「ART OSAKA 2022 Expanded」(大型作品に特化したセクション)が開催されるほか、美術家・森村泰昌の個人美術館であるモリムラ@ミュージアム、大型現代アート作品を収蔵・展示するMASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)、SSKなどの周辺施設も特別に一般公開。まちを回遊しながら、さまざまなア ート作品に触れることができる。
本展覧会コンセプト
本展覧会は、1969年にスイスで開催された「態度が形になるとき」を参考に企画されました。ここでは千島土地コレクションにおける、(1)収蔵の経緯、(2)場所の来歴、(3)作家の由縁、(4)作品の遣道、というそれぞれの「潮流」が交錯する瞬間的な状況を、展覧会という「形」で広く公開する試みを行います。アートフェアの内側では議論のしづらい「人はなぜアートを所有するか?」を問いかけながら、 街で生きること(=Live in your town)を考える場となる展覧会を目指します。
キュレーター・笹原晃平
笹原晃平 プロフィール
1984年東京都出身。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業。周辺環境への取材とその場の関係性の構築から出発し、インスタレーション作品を発表するアーティストである。表現メディアに固執せず、様々な方法論で制作を行う一方、一貫して「人間の生活」を探求することに より、美術のみならず人類学や建築学などの総合的な分野への接続を試みている。
2007年《Home and Away》により川俣正賞を受賞。2008 年《Soup and Recipe》でシティ ースケーパーズ・グラントを、2012年《P.I.V.O》で野村財団芸術文化助成を受給。2016 年ス ポンテイニアス・ビューティーにより京都芸術センターのキュレータードラフトに選出。2019 年《Sunny》が FRAC Grand Large-Hauts-de-France のパブリックコレクションとなる。国内外でのプロジェクト多数。
千島土地株式会社設立110周年記念事業
千島土地コレクション「TIDE-潮流が形になるとき-」会期:2022年7月6日(水)~11日(月)
会場:
[メイン会場]kagoo(大阪市住之江区北加賀屋5-4-19)
[サテライト会場]千鳥文化(北加賀屋5-2-28)、クリエイティブセンター大阪 屋外(北加賀屋4-1-55)時間:6・7日 13:00~20:00/8~10日 11:00~20:00/11日 11:00~17:00
料金:入場無料
同時期開催
ART OSAKA 2022 Expanded
会期:7月6日(水)~11日(月)
会場:クリエイティブセンター大阪
時間:6・7日 13:00~20:00 / 8~10日 11:00~20:00 / 11日 11:00~17:00
入場:1,000円 ※大阪市中央公会堂との共通チケットは2,500円周辺施設 特別開館
MASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)
開館日:7月8日、9日、10日
時間:11:00~20:00Super Studio Kitakagaya(SSK)
開館日:7月8日、9日、10日
時間:11:00~20:00モリムラ@ミュージアム
開館日:7月8日、9日、10日
時間:12:00~20:00