20年強のキャリアの中で常に新たな表現を精力的に展開している、大阪出身の彫刻家・名和晃平。2022年には深江橋のギャラリー・ノマルで、最初期のドローイングからなる個展「Esquisse」を開催し、画集も出版した。
今年は同ギャラリーにて、新作個展「Project」を開催する。
名和はこれまで、彫刻、平面、インスタレーション、パフォーマンスなど多様なメディアを横断しながら作品を制作し、新たな知覚体験を切り拓いてきた。
こうした名和の思考と表現をたどる本展「Project」では、それぞれ映像、立体、平面に焦点を当てた「vol.1 Movie」、「vol.2 Tarot」、「vol.3 Cell」から構成される。
「vol.1 Movie」では、2009年に同ギャラリーで開催した名和の個展「Transcode」で発表された映像作品《Dot-Movie》の4Kバージョンと、同作を元に制作したエディション作品を展示。
「vol2. Tarot」では、タロットカード占いをテーマとした「PixCell」シリーズによるインスタレーションを発表。
「vol3. Cell」では、”Cell”という概念について、ドローイングや版画など複数の手法による表現が展開される。
3つの異なる視点による展示を通じて、名和の創作の軌跡をとらえることができる、貴重な機会となりそうだ。
会期:2023年2月4日(土)〜4月22日(土)
vol.1 Movie:2月4日(土)~2月25日(土)
vol.2 Tarot:3月4日(土)~3月25日(土)
vol.3 Cell:4月1 日(土)~4月22日(土)会場:ギャラリーノマル
時間:13:00~19:00
休廊:日曜、祝日
大阪市城東区永田3-5-22