文楽を中心とした古典芸能振興事業実行委員会(大阪市、公益財団法人 文楽協会)が、森ノ宮のクールジャパンパーク大阪 TTホールにて、「COOL 文楽 Show」を開催。
初心者が文楽、講談等の古典芸能を気軽に楽しめるように、 近松門左衛門作「曽根崎心中」を、人形浄瑠璃文楽と講談、現代美術(プロジェクションマッピング)の組み合わせで上演する。
300年以上にわたり繰り返し上演されてきた名作「曽根崎心中」だが、 文楽劇場で現在上演されているのは、昭和に入ってから脚色・作曲されたもの。原作には、「大坂三十三所観音巡り」を主人公のお初が回る「観音廻り」といういわばプロローグの部分がついていたが、当時の曲は残されておらず、現代ではほとんど上演されることがない。
今回の公演では、文楽の三味線奏者・鶴澤清介が2022年に「人間浄瑠璃 新・鏡影綺譚」(森村泰昌と桐⽵勘⼗郎の共作による舞台)で作曲したものを、太夫を変えて再演する。
お初と徳兵衛の悲劇的な結末までの経緯(生玉社前の段、天満屋の段)は、講談の玉田玉秀斎が語り、最後の「天神森の段」は、野澤松之輔脚色・作曲による現行版を上演。
お初の人形を遣うのは、人間国宝の桐竹勘十郎だ。
舞台美術として導入されるプロジェクションマッピングの原画は、現代美術作家・後藤靖香が担当。独特の力強いタッチで、「曽根崎心中」の情感を描き出す。
日時:2023年3月16日(木)18:30~20:30(開場:17:30)、3月17日(金)14:00~16:00(開場:13:30)
会場:クールジャパンパーク大阪 TTホール
主な出演者:
【人形浄瑠璃文楽】
太夫:豊竹呂勢太夫
三味線:鶴澤清介
人形:桐竹勘十郎
囃子:望月太明蔵社中【講談】玉田玉秀斎
【美術】後藤靖香(画家)
【第一部 トークコーナー】
16日:豊竹希太夫、鶴澤寛太郎、吉田簔紫郎
ゲスト=三浦しをん(作家)17日:桐竹勘十郎
ゲスト=篠井英介(俳優)料金:一般 前売 2,000円 当日 2,500円、高校生以下 前売 500円 当日 700円(当日学生証要)
※未就学児入場不可
※チケット販売など詳細は公式サイトにて問合:一般社団法人アーツインテグレート 06-6372-6707(平日10:00~17:00)
大阪市中央区大阪城3-6