朝日新聞社の創業者・村山龍平(1850~1933)が主に収集した、日本と東アジアの古い時代の美術品を所蔵している香雪美術館。刀剣、武具、仏教美術、書跡、中近世絵画、茶道具など、その収集品は多岐にわたる。
1973年に開館した神戸市・御影の本館に次ぐ2館目の美術館として2018年3月にオープンした中之島香雪美術館にて、文化財修理にフォーカスした企画展が開催される。
同館では、2013年より所蔵品の修理事業を本格的に始動させた。文化財の修理は、高度な技術と厳選された材料や道具を使い、多くの人の知識と熱意により成り立つ。 本展では、修理を終えた所蔵作品およそ30件(重要文化財4件、重要美術品3件含む)を、修理の過程や手法とあわせて展示。紙や木、キャンバスなど素材ごとに5章に分けて紹介する。
作品の文化財的な位置づけを足がかりに、一点ずつ長い時間をかけて行われる収蔵品の修理。今回は、普段なかなか見ることのないその裏側を知ることができる貴重な機会だ。
会期:2023年4月8日(土)~5月21日(日)
会場:中之島香雪美術館
時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
※夜間特別開館:4月27日(木)、5月18日(木)は10:00~19:30(入館は19:00まで)休館:月曜
料金:一般1,200円、高大生700円、小中生400円
企画展「修理のあとに エトセトラ」記念講演会
「修理を支えるわざ」【今こそ知っておきたい、「選定保存技術」のあれこれ】
日時:5月13日(土) 14:00~15:30(13:30 受付開始)
会場:中之島会館(中之島香雪美術館隣)
講師:中野 慎之氏 (文化庁 文化財第一課)
参加料:500円(展覧会観覧には別途入館料が必要)
定員:120名(予定・先着順)
※応募方法はこちら問合:06-6210-3766
大阪市北区中之島3-2-4
中之島フェスティバルタワー・ウエスト4階