「人形たち~Dear Dolls」作品紹介
人形をモチーフに、生きづらさを感じている女性たちのストーリー。わたしたちは、まだ、人間になってない。
重いテーマを扱いながらもコミカルな味わいが光り、観終わった後には希望を感じる作品に仕上がっているのは、
対立よりも和をもって、この世界をより良くしたいという4人の意志によるもの。《各ストーリー》
海上ミサコ監督『怒れる人形』
上司から受けているハラスメントに苦しむ姉サラサ。妹ナズナは怒り、姉がくれた人形「カウボーイのケンジ」になりきり、上司に復讐すべく投げ縄の特訓をする。そんなナズナの目の前に現れたのは………。大原とき緒監督『Doll Woman』
人形と暮らす女が、人形と暮らす男と出会う。荒んだ時代のガール・ミーツ・ボーイ。西川文恵監督『JOMON-わたしのヴィーナス』
将来に悩む11歳の女の子ちひろは、田んぼで手のひらサイズの古代の女性像を見つける。女性像は女に化身し踊り始め、古代の女性の生き様を表現する。ちひろはその姿に生きる道標を見つける。吉村元希監督『オンナのカタチ ヒトの形をして生まれながらも存在消されしモノの情景』
オンナのカタチ、について考える。女らしさとは何か。女性であることとはどういうことか。現実と虚構の間を行き来しながら、監督本人の過去を現在を織り交ぜながら、女性の表象について考察する。《各監督紹介》
大原とき緒
2021年に製作し、韓国を始め世界の映画祭で女性たちから熱烈なラブコールを受けている短編映画『Bird Woman』を監督した大原とき緒の呼びかけで『人形たち~Dear Dolls』は完成した。
併映される短編映画『Bird Woman』は、パンデミックの東京から始まるファンタジー。脚本は『Doll Woman』と共に元ロッテルダム国際映画祭プログラマーのGertjan Zuilhof。撮影監督には国際的にも評価の高い斎藤 文を迎えた。2022年7月に韓国の『プチョン国際ファンタスティック映画祭』のインターナショナルコンペティション部門に選出。オンライン上映された139作品の中から観客が選んだ今年のベスト10作品に選ばれる。
今回のオムニバスの一篇『Doll Woman』は、『ラヂオの時間』(監督:三谷幸喜)で日本アカデミー賞優秀撮影賞を受賞した髙間賢治を撮影監督に迎え、映画監督でもある廣末哲万(ひろすえひろまさ)が快演。海上ミサコ
2021年に初長編映画『夢幻紳士 人形地獄』(原作:高橋葉介)を全国15都市で公開し、原作ファンからも熱烈な支持を得た海上ミサコ監督作品は『怒れる人形』。『夢幻紳士 人形地獄』から、皆木正純(みなきまさずみ)が出演。紀那きりこ(きなきりこ)がハラスメントに立ち向かう姉役を好演。西川文恵
長編映画『あぜみちジャンピンッ!』を全国公開した西川文恵監督作品『JOMON-わたしのヴィーナス』は、現代音楽&エレクトロミュージックを中心に国内外からも高い評価を受けている作曲家、一ノ瀬響が音楽を担当。ナレーションはブレイク・クロフォード、ダンサーの鈴木美奈子が古代の女神を演じる。吉村元希
脚本家、映画監督、漫画原作者、女優と多才な才能を発揮する吉村元希監督の『オンナのカタチ ヒトの形をして生まれながらも存在消されしモノの情景』には、映画監督・俳優として活躍する福島拓哉と、モデルとして女性誌を中心に広告やCMに出演する田中 玲が出演。吉村も本人役で出演している。(プレスリリースより)
『人形たち~Dear Dolls』×『Bird Woman』上映
期間:2023年4月15日(土)~21日(金)
会場:シアターセブン
時間:4月15日(土)・16日(日)13:45~/17日(月)〜21日(金)14:15〜
※4月15日〜19日は舞台挨拶あり。詳細は劇場Webサイトにて。料金:一般1,800円、シニア1,200円、学生1,000円、小学生以下700円、会員1,000円、その他劇場規定の割引・サービスデー適用あり
大阪市淀川区十三本町1-7-27
サンポードシティ 5F