これまで50年にわたり東北の村々を訪ね、民話を乞うてきた民話採訪者・小野和子の書籍『あいたくて ききたくて 旅にでる』(PUMPQUAKES、2019年)の刊行記念イベントが、田辺のLVDB BOOKSにて開催される。
新著には、海辺の町や山奥の集落で一軒一軒の戸を叩きながら、口から耳へと語り継がれてきた「民話」を採訪した小野の旅日記を軸に、聞かせてもらった民話、手紙、文献などさまざまな性質のテキストを、旅で得た実感とともに編んだ全18話と、小野の姿勢に共鳴してきた若手表現者—濱口竜介(映画監督)、瀬尾夏美(アーティスト)、志賀理江子(写真家)の寄稿がおさめられている。表紙や本中には志賀が東北で撮りおろした写真を掲載。デザインワークは大西正一が担当した。
発行元のPUMPQUAKES(パンプクエイクス)は、2011年3月11日の大地震をきっかけに出会った志賀理江子、清水チナツ(インディペンデント・キュレーター)、長崎由幹(ロックカフェピーターパン後継、タコス愛好家、映像技術者)の3人からなる、宮城県を拠点としたインディペンデントな個人の集まり。本著は彼らが手がける初めての書籍。
刊行記念イベントの「本をつくること、本をとどけること」では、著者・小野和子との制作過程のやりとりを記録した映像を上映し、本書のデザインを担った大西と編集・版元の清水が一冊の本が生まれるまでを、その延長線上でLVDB BOOKSの店主・上林が本を届けることについて語る。
「本をつくること、本をとどけること」
ー小野和子著『あいたくて ききたくて 旅にでる』をめぐってー日時:2020年2月15日(土)16:00~
場所:LVDB BOOKS
話し手:大西正一(本書造本設計・デザイン)、清水チナツ(本書編集・本書版元PUMPQUAKES)、上林翼(LVDB BOOKS)
司会進行:櫻井拓(編集者)参加費:1,500円 ※書籍を持参もしくは当日LVDB BOOKSで購入頂いた方は500円引き
定員:20名
予約・問合:lvdbbooks@gmail.com
大阪市東住吉区田辺3-9-11