さまざまなジャンルのイベント・大型展覧会の会場として利用されている、大阪港のシーサイドスタジオCASO。2023年4月、施設内に常設のクリエイティブスペース「CASO Lounge」がオープンしたが、同スペース初となる企画個展が2023年7月7日から開催される。
第一弾アーティストは人と社会やコミュニティをテーマに制作を続ける「ふるやみか」。
「多様性」という言葉が溢れ、社会と個の関係性の変化が急速に変化しています。
その変化を考えるには、社会やコミュニティを構成する「個」を見つめ直す事も重要な要素となります。 本展のタイトルにもなっている「now?new」は、現在と未来をアーカイブする事で、今(過去)を大事にしつつも、常に更新される未来に目を向け進んでいくポジティブな作家の思いがあります。
個人が積層していく「現在と未来」が集まり、その環境が社会として形成されていきます。
ふるやの作品を発信する事でこれからのスタンダードとなる社会をより考えるきっかけになればと思います。–
作家ステートメント
ふるやの作品は、世の中にある様々なカテゴライズへの異議を問うことから制作が始まる。
トイレのマークから着想を得たヒトガタのモチーフを“SOTAI”(素体)とし、文化・人種・性別などのあらゆる
社会の枠組みを形と色彩で反映させ、記号化されてしまう人を表現している。
“SOTAI”を通し人とコミュニティ・社会について考える作品を制作している。今回の個展では、自分や社会を見つめなおした先に見える新しい自分に出会えるようにタイトルを”now?new”としている。
集団と個人の関係性は時代によって変化していく。個人の経験や記憶は”記録”や“層”として生き続けることを作品に表現している。
“今”の自分は常に新しく存在する。
経験を重ねた社会や自分はどういう今(未来)を暮らしていくのか。
作品を通し、”今存在する”自分と出会える展示になれば嬉しい。
それぞれが“今”の自分と出会えることで、感じる世界が変化することを望んでいる。–
ふるやみか 略歴
個展
2020年7月 people(STUDIO DIFFUSE MAKE +)
2022年3月 Help!(アトリエ三月)
2023年1月 SAKURAGAWA CULTURE PARTY(ADDICT gallery)入賞
2019年 UNKNOWN ASIA 2019 レビュアー賞(池田容賞/前田敏幸賞)
2021年 The 5th Annual ‘Parade Of Fools’ / ホルベインギャラリー Grand Fool賞(主催者より)
会期:2023年7月7日(金)〜16日(日) ※会期中無休
会場:CASO Lounge(旧Eスタジオ)
時間:13:00〜19:00
料金:入場無料
レセプションパーティー&トーク
日時:7月7日(金)18:00〜20:00
料金:1ドリンクオーダー(500円)
予約不要主催・企画:CASOアート特区プロジェクト
キュレーション:滝本章雄(PLANT/ART Lab OMM)問合:CASOアート特区プロジェクト 06-6976-8831
大阪市港区海岸通二丁目7-23