Group exhibition “シルエット”
茂⽊淳史/中村⽇捺⼦/Loren Voth【ステートメント】
時に私は、どこか何かの影のようであり、私の実体の在処を見失ってしまう。落ちている影と実体とが一致せずその境界線も曖昧になり、それらがひどく混在した今においては、このことに無自覚になり、いつの間にか我々は実体をつかまえることが難しい時代に生きているのではないだろうか。
本展では、作家たちの作品群が影との関係性において見せる表情に触れることで、鑑賞者自身が、現代において影と実体との入り乱れた関係性を思案する機会となれば幸いである。
アーティスト プロフィール
茂⽊淳史/Atsushi Mogi
1997 年⽣まれ 東京都出⾝
2022年 東京藝術⼤学美術学部彫刻家 卒業
2023年 東京藝術⼤学⼤学院美術研究科彫刻専攻修⼠2 年 在学中
都市で⽣まれる空間認知、インターネット登場以降の物の捉え⽅などの興味から都市空間における⾃然現象や、空間性、時間性をモチーフに彫刻の形式を⽤い、⼈体、⽴体作品、平⾯作品、パフォーマンスなどを制作。中村⽇捺⼦/Hinako Nakamura
2000 年⽣まれ 静岡県浜松市
2016 年 ⾼校(書道学課)卒業.
2023 年 京都美術⼯芸⼤学美術⼯芸学科卒業
2023 年 デザイナー兼作家として京都を拠点に活動
墨の滲みを平⾯ではなく深さ⽅向の⽴体として捉え、書の造形表現を平⾯から⽴体に起こし、空間まで広げて制作しています。本来の姿、本質は表層だけでは分からない。
【ステートメント】
水面に映る自分の顔を見て初めて自分に出会った私たちは
今や鏡に、そして、液晶画面に映る自分を見て生きている。
私は、何者か。
目尻の皺や、やわいだほっぺた。
そこに流れた時間と共に私たりえた私はどこにあるのか。アーティスト プロフィール
服部葵/Aoi Hattori
1999 年富⼭⽣まれ
2022年多摩美術⼤学美術学部絵画学科油画専攻卒業
現在、多摩美術⼤学⼤学院 博⼠前期課程絵画専攻 油画研究領域在学中
東京を拠点に活動
「⽇本」という広く膨⼤なモチーフの中から、様々なテーマを選択し、油彩を⽤いて具象的な表現の作品を制作しています。ブ・ジソン/Boo Jiseong
1992年 韓国⼤邱⽣まれ
2023年 ドイツ・クンスト・アカデミー・デュッセルドルフ卒業
ドイツ、デュッセルドルフ在住
作家に似た恐⻯のキャラクターで作家の⽇常を表現している。
特にドイツでの⽣活や⾝近な商品をモチーフにしている。
Group exhibition
「シルエット」
「揺らぐ私たち」会期:2023年10月27日(金)〜11月19日(日)
会場:Marco Gallery 1F、4F
時間:12:00〜19:00
休廊:月〜火曜
大阪市中央区南船場4-12-25
竹本ビル1F, 4F