アルゼンチンの音楽家、アストル・ピアソラの音楽を専門に演奏する室内楽団『クレモナ』モダンタンゴ・ラボラトリの定期公演が、西天満のあいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホールにて開催される。
クレモナは2016年に結成。フルート、ソプラノサックス、ホルン、ファゴットによる木管四重奏団というのも珍しいが、彼女たちの活動形態が何よりユニークだ。代表のファゴット奏者・久保田ひかりが、「耳が良い人が焙煎したコーヒーは美味しい」という話を聞き、音楽家として幼少期より鍛え上げた「耳」を活かそうと自らコーヒーの焙煎士に。クレモナのメンバーは、音楽活動と並行して、池田市にてローストラボと珈琲専門店「ルークカフェ」の運営に従事している。
「Aqua」と題した本公演で演奏するのは、2023年に逝去した作曲家・坂本龍一の楽曲。坂本が追究し続けた「サウンド(楽曲)とノイズ(環境音)の境界線を越える」表現に、オリジナルのアレンジ(編曲)と自ら集めた環境音を用いて挑む。
公演のためにメンバーがフィールドレコーディングで集めたさまざまな音と、クラシック音楽の演奏が融合し、どのような音響体験が立ち上がるのか、期待が高まる。
2016年結成。「アストル・ピアソラ」の遺志を継ぎ、クラシック音楽の「次の100年」へ繋げる、新しいスタイルの木管四重奏団。
国内唯一の「ピアソラ専門」の室内楽団であり、これまで50曲以上を手がけ、全ての楽譜を自分たちの手でオリジナルアレンジをし、暗譜で演奏をする。
対位法を駆使して新たな音響効果に挑戦し、歌口の異なる4本の管楽器それぞれの限界に挑戦したアドリブ・ソロの数々、まるで4本で演奏しているとは思えないような卓越した新しいサウンド、クリアな音像とストイックな演奏スタイルは、他のアンサンブルの追随を許さない。
『クレモナ』モダンタンゴ・ラボラトリ 第16回定期公演「Aqua」
日時:2024年6月22日(土) 16:00開演(15:30開場)
会場:あいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホール
演奏予定曲:坂本龍一作曲「東風」「黄土高原」「Aqua」「千のナイフ」「戦場のメリークリスマス」他
料金:S席 6,000円、A席 5,000円、B席 3,000円
※公演詳細、チケット購入 https://cremona-luke.com/music/live/concert-20240622music/
問合:072-752-7188
大阪市北区西天満4-15-10
あいおいニッセイ同和損保フェニックスタワー内