十三の写真専門ギャラリー「ブルームギャラリー」で、新プロジェクト「アーカイブルーム」がスタートした。
「アーカイブルーム」は、思い出や作品を次世代に伝えるためのフォトアーカイブプロジェクト。同ギャラリーではこれまでも、家族アルバムや地域の記録写真などをアーカイブ(保存・活用)する活動を積極的に行ってきたが、ギャラリー開設15周年を記念して、新たなかたちでスタートした。
写真プリント「マイコレプリント」を活用した独自のファイリングシステムで作家活動を残していくことで、作家の創作の原点を探り、写真の価値とその可能性を追求するものだ。
プロジェクトのお披露目となる本展では、関西を拠点に活動する画家・伊吹拓のごく初期の写真や絵画作品、関連資料を中心に展示する。
プロジェクト1年目の2024年は、画家・伊吹拓氏をピックアップし、彼の大学院時代までの初期作品にスポットを当てます。ブルームギャラリーの展示空間を「Archive Room」と捉え、作品や資料の展示をご覧いただく中で、伊吹拓の創作の背景や源、軌跡をたどることができます。また、閲覧コーナーでは、本展に合わせて制作した伊吹拓の作品コレクションアルバムをご覧いただくことで過去から現在に至るまでの作品の推移を垣間見ることができます。
本展では、ギャラリー空間で作品を鑑賞するだけにとどまらない対話型の展覧会を目指しています。忙しい日常の中で後回しにされがちな、これまでの活動の振り返りやルーツ、自分の大切にしていることなど、伊吹拓の作品と向き合う中で、ご来場の皆様ご自身の感覚や想いを照らし合わせながら、新たな気づきや発見を得られる機会になれば幸いです。
16年目を迎えたブルームギャラリーの新たな試みに、ぜひご期待ください。※マイコレプリントとは
ブルームギャラリーが考案した、写真プリントを用いて思い出や作品を整理する体験サービス。デジタル銀塩プリント方式を採用し、撮影したままの比率で美しくプリントを仕上げる他、見やすく整理できるファイリングシステムを採用。お気に入りの写真を集めて、自分だけの「My Collection」をつくる感覚で、スッキリと資料や写真、動画などを整理することができる。–
伊吹 拓(いぶき・たく)プロフィール
1977年京都生まれ、大阪在住。着物の染色職人の父親と工芸を志した母親のもとに生まれ、幼少期は京都で過ごす。
大阪教育大学で美術を学び、京都市立芸術大学大学院で絵画を専攻。2001年の初個展以後、国内外のアートフェアや個展、グループ展等で展示する他、ライブペインティングやコラボレーションなど、他分野のアーティストとの競争など幅広い活動を展開している。(ギャラリーWebサイトより)
アーカイブルーム2024
ピックアップアーティスト:伊吹 拓(画家)会期:2024年9月21日(土)〜10月26日(土)
会場:BLOOM GALLERY
時間:10:30〜17:00
休廊:日〜火曜
Tel:06-6829-6937
大阪市淀川区新北野1-11-23
ハイム北野B103