紙の専門商社・株式会社竹尾が運営する淀屋橋見本帖店内ギャラリースペースでは、デザイナーがシリーズとして手がけるプロジェクトを紹介する展示企画「DESIGNER × PROJECT」を継続開催している。本企画の第4弾として、グラフィックデザイナー・大島依提亜（おおしま・いであ）による映画関連のグラフィックデザインを取り上げる展示が、2024年12月8日（日）まで開催中だ。

大島はグラフィックデザイナーとして、映画のグラフィックを中心に、展覧会広報物、ブックデザインなどを幅広く手がけている。主な仕事に、映画『パターソン』『万引き家族』『ミッドサマー』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、展覧会「谷川俊太郎展」「ムーミン展」、書籍『小箱』（小川洋子／著）など。

本展では、大島が手がけた映画ポスター・パンフレット、関連グッズなど約190点を展示するほか、映画の作品性や媒体にあわせた紙選び、デザイン上の仕掛けなどを紹介。関係者以外はほとんど見る機会のないラフ案や仕様書などの資料も交えて、制作の裏側まで垣間見えるような展示となっている。