10月artgallery opaltimesでは版画、コラージュ、ペインティング、ドローイングなどそれぞれ異なる手段を用いて、ハンドワークによる平面表現を追求し展開する4名をお招きした企画グループ展『明日の落とし物を焚べる』を開催いたします。
住人がいなくなった物件に置き去りにされた遺失物たちに、自分が幼い頃から感じている「居るのに居ない感覚」を重ねてもう一度彼らに「続き」を施す西脇衣織さん。
古びた印象を受ける配色で最新の奇妙な日記を描く松園量介さん。
松川修平さんが即興でブロックを組み上げるように、モチーフを重ね丁寧に着彩したロマンと冒険が溢れる画面。
MOCKUMENTAROさんのドローイングは線を際限なく足すが減らしたり消したりはしない事から、まるで焚き火に薪をくべているようだと感じているというお話を聞いた時に、今回の展示は「時間」が深く関わったSF小説のような企画になりそうだと察しました。
今はまだ存在していない「明日の落とし物」を囲み、それを脳内で少しずつ焚べるような空間を是非ご一緒しましょう。
(Webサイトより)
出展作家プロフィール
西脇衣織 Iori Nishiwaki
1995年生、京都在住。京都精華大学版画専攻卒業。
遺失物や廃棄物などからインスピレーションを受け、風化し続ける物事の中に残る魂の痕跡を標本のように留めておく物作りを続けている。
かつて誰かのものだったものが、誰にも気付かれず、ただ静かにずっとそこに居る、そういう場面が好きで、コラージュやドローイングで表現している。松川修平 Shuhei Matsukawa
2000年頃から札幌で展示を始め今にいたります。現在アドリブで描く形や線を組み立てて作る平面作品をギャラリーなどで発表しています。具体的にはコラージュの手法やレゴブロックを意識して主にアクリル絵具を使って作画しています。
テーマを挙げるとすると、無計画で始めるロマンと冒険です。前衛的なものが好きです。松園量介 Ryosuke Matsuzono
1984年生まれ 東京都在住
水彩絵の具、カラーペン、版画などで作品を製作
よく見るとさりげなく奇妙な物を描きたいと考えながら
展示を中心にひっそり活動中。MOCKUMENTARO
私のスマホはとりとめのないメモや写真で溢れていて常に容量を圧迫しています。自分以外には意味不明な言葉やスクショばかりだと思うのですが、人に見せることはできません。ただいつもそれらを見返して描いているので絵を見せるのは少し恥ずかしいです。
明日の落とし物を焚べる
会期:2024年10月19日(土)〜11月3日(日・祝)
時間:月・木・金曜 13:00〜17:00 土・日・祝 13:00〜19:00
休廊:火・水曜
出展作家:西脇衣織、松川修平、松園量介、MOCKUMENTARO
大阪市住之江区粉浜1-12-1