大阪中之島美術館が、関西・大阪21世紀協会との共同主催により、関西ゆかりの若手アーティストを個展形式で紹介するシリーズ「Osaka Directory Supported by RICHARD MILLE」。第8弾は、大阪出身、ベルリン在住のアーティスト・谷中佑輔の個展を開催する。
谷中はこれまで、人間身体の主体性や、環境や様々な関係性のなかで身体が社会的に位置づけられるありようを、彫刻・ダンス・パフォーマンス等で表現してきた。
今回は、再生医療分野のリサーチを行うなかで、発生学で研究される胚葉(胚の初期段階で形成される三つの細胞層)の身体の各組織や器官への分化・成長過程に着目。科学的知識が、人間の身体観やイメージにどのような影響を与えるかについて考察する、金属やガラスを用いた彫刻作品を発表する。
谷中 佑輔(たになか・ゆうすけ)
1988年、大阪府生まれ。ドイツ・ベルリン在住。2012年、京都市立芸術大学美術学部彫刻専攻卒業。2014年、京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。
「アートアワードトーキョー丸の内2014」グランプリ受賞。2016年、京都市芸術文化特別奨励者認定。
2016年度ポーラ美術振興財団在外研修員としてベルリンに滞在、以降ベルリンに拠点を構える。
主な個展に「In/Flesh/Out」(クンストラウム・クロイツベルク/ベタニエン[マリアネンプラッツ、TWSレジデンスルーム]、 ベルリン、2015年)、「Galatea」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、京都、2014年)。主なグループ展に「DOMANI ・明日展2022-23年」(国立新美術館、東京、2022年)「Scrolling, Scroll, Scrl」(+DEDE、ベルリン、2018年)、「不純物と免疫」(Tokyo Arts and Space Hongo、東京、2017年)など。
現在、十和田市現代美術館にて、個展「谷中佑輔 弔いの選択」が開催中。
Osaka Directory 8 Supported by RICHARD MILLE 谷中 佑輔
会期:2024年12月21日(土)〜2025年1月19日(日)
会場:大阪中之島美術館 2階 多目的スペース
時間 :10:00〜17:00
休館:月曜(1月13日を除く)、12月31日(火)、1月1日(水・祝)、1月14日(火)
観覧料:無料
アーティストトーク
日時:12月21日(土) 13:00 〜14:00
会場:大阪中之島美術館 2階 多目的スペース
登壇:谷中 佑輔(本展出品作家)、塚原 正義(公益財団法人 京都大学iPS細胞研究財団 研究開発センター センター長)
モデレーター:大下裕司(大阪中之島美術館学芸員)
定員 :30名程度 ※事前申込不要
料金:参加無料問合:06-4301-7285(大阪市総合コールセンター)
大阪市北区中之島4-3-1