大阪在住で、主にメキシコを中心に作品を発表している名村可奈子の個展「夢と現実の間の遊具場」が、2025年1月31日(金)から中崎町のNANEI ART PROJECT GALLERY 04街区にて開催される。
名村は、デザインの分野で活動した後、現代美術の領域での制作を開始。日常と密接に結びついた素材と技法を用いて、平面・立体作品を制作している。
なお、同ギャラリーは建物オーナーの変更に伴い、2025年2月末日をもって閉廊することとなった。本展が最後の展覧会となる。
ここ数年、「遊び」という行為について考えてきました。遊びは一見、非生産的な行為に思えるかもしれません。しかし、だからこそ、それは尊く、人間にとって必要不可欠なものだと感じます。機械装置において も「遊び」と呼ばれる隙間や余裕がなければうまく作動しないと聞きます。私も制作中「遊び」を意識し、 計画を立てつつも偶然を受け入れ、結果よりもプロセスを楽しむ姿勢を大切にしています。そして、日常の中に潜む「遊び」のヒントを見つけ出し、それを作品へと昇華させています。
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作家プロフィール
大阪出身、日本と北米育ち。2012年からメキシコを拠点に制作/発表。 現在大阪在住。
2012年 サンフランシスコ州立大学大学院 美術科テキスタイル 終了
1991年 カンザスシティ美術大学 美術科フェイバーアート専攻 卒業
1985年 大阪芸術大学 デザイン学科グラフィック専攻 卒業グラフィックデザインとファイバーアートを学び、プロダクトデザインの分野での経験を経て、現代美術の領域での制作をはじめる。 紙、木材、フェルト、竹ひごなど、日常と密接に結びついた素材と技法を用い、平面や立体作品を制作。 陽気な色と親しみやすい形で構成された作品は、生活の中のさまざまな物を想起させる一方で、秩序だった日常と言う現実から解放され、より自由で曖昧で無意識的な空間へ誘う「遊具」としての役割を果たす。
会期:2025年1月31日(金)〜 2月17日(月)
会場:NANEI ART PROJECT GALLERY 04街区
時間:13:00~19:00(最終日は17:00まで)
休廊:火〜木曜
問合:06-6459-7545
NANEI ART PROJECT GALLERY 04街区
大阪市北区中崎西4-3-4
Collection Nakazaki1 – 1F