絵画を中心に、印刷物の挿絵や絵本などを手がける画家・nakabanの個展が、Calo Bookshop&Cafeにて開催。早春から初夏にかけて描かれた油彩の近作には、海辺の町や木々、テーブル上の果実などをモチーフにした、作家が思い描く“ここではないどこか”の風景が表れる。
今回の展示では、作家がアトリエで作品を眺める際に取り付ける、ぬくもりのある薄い板材の仮額装がほどこされ、まだ見ぬ、けれどもどこか懐かしい風景画を素朴に包み込む。展示風景は特設ページから鑑賞することができ、作品は購入も可能。期間は、7月4日(土)まで。
nakaban(画家)
なかばん|1974年広島県生まれ。広島県在住。
旅と記憶を主題に絵を描く。絵画作品を中心に、印刷物の挿絵、絵本、映像作品を発表する傍ら、音楽家のトウヤマタケオと『ランテルナムジカ』を結成し、音楽と幻燈で全国を旅する。’13年には新潮社「とんぼの本」のロゴマークを制作。
主な作品に絵本『よるのむこう』(白泉社)『みずいろのぞう』(ほるぷ出版)『ないた赤おに』(浜田廣介作/集英社)『フランドン農学校の豚』(宮沢賢治作/ミキハウス) など。
(nakaban Webサイトより抜粋)風景の絵って長い長い連作なので、ひとつの絵に描かれた場所は他のすべての絵の場所に繋がっている。
それは私が生きて描いている限り拡張されていく。
建物は陽に灼けて、木は育っていく。
一枚の絵を持っている人はずっと楽しめるかも。
行ったり来たりできるのだ。
(nakaban:noteより抜粋)
会期:2020年6月9日(火)〜7月4日(土)
時間:12:00〜19:00(最終日は17:00まで)