
大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]が、若手アーティストに制作場所を無償提供し、創作活動の支援をおこなうアーティスト・イン・レジデンス事業「ESSAP (enoco short stay art program )」。Vol.3のレジデントとして、2025年5月31日~6月29日の約1ヶ月間、滞在制作を行っているアーティスト・易 雅静(い がせい)による成果展「花園の隅にしばらく生物はいない」が、7月4日よりenocoにて開催される。
展覧会会期中には、建築家・寺岡波瑠を迎えてのトークイベントや、作家による展覧会ツアー、ワークショップも予定されている。
易 雅静は、私たちが日常的に目にする工業製品や透明な素材を用い、風景や自然の記憶をたどるような作品を制作しています。レジデンス制作では、展示空間の特性やその場の雰囲気に呼応した、新たな空間体験を創出することを目指しています。また、地域の歴史や自然環境を調査し、日常素材を通して土地に根ざす生活様式や、自然と都市との関係性を探求しています。
本展では、大阪という都市を丁寧に観察し、ワークショップ参加者とともに回収されたプラスチックごみなどの身近な素材を用いて、各々の「庭」のイメージを再構築しました。制作の前段階では、公園や庭園、街の景観を歩いて観察し、モチーフを見出すことからはじめ、素材にまつわる記憶や個人的な経験を共有しながら、「見立て」や「風景」との関係性を再考する場を設けました。 見過ごされがちな素材に宿る美しさや記憶を掘り起こし、自然環境や文化的背景を作品に織り込むことで、鑑賞者に新たな視点と想像の余地をもたらすことができれば幸いです。
(プレスリリースより)

易 雅静 / い がせい (Yi Yajing)
1990年中国広西生まれ。2014年中国西安美術大学卒業。2014年に来日後、2018年多摩美術大学大学院環境デザイン学科 修士過程修了。現在、日本と中国を拠点に活動している。
近年の展覧会に、個展「BankART Under35」BankART KAIKO /横浜(2024)、個展「一片の荒野を無駄に幻想する」太和芸術空間/中国・北京(2023)、新潟市芸術創造村・国際青少年センター(ゆいぽーと)アーティスト・イン・レジデンス/新潟(2024)、「上大岡で黄金町バザール〜アートの種が風に飛んで花を開く~」黄金町八番館/横浜(2024)、DSA日本空間デザイン賞銀賞受賞、日本空間デザイン協会特別賞・企画研究賞(2018)など。
Vol.3 ESSAP(enoco short stay art program) 成果展
易 雅静 「花園の隅にしばらく生物はいない」会期:2025年7月4日(金)~27日(日)
会場:大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco] 4階ルーム2・3
時間:10:30~19:00(最終日は15:00まで)
休館:月曜
料金:入場無料
アーティスト・トーク
日時:7月5日(土)14:00〜16:00
会場:大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco] 4階ライブラリー
参加費:無料
定員:15 名
建築家で大学でも教鞭をとる寺岡波瑠を迎えてのトークイベント。終了後は、作家による展覧会ツアーを実施。ワークショップ
ビニール製品やプラスチックでつくる「みんなの庭」
プラスチックごみなどで都市生活に隠れる「人工庭園」をつくる。
日時:7月6日(日)15:00〜16:00
会場:大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco] 4階ライブラリー
講師:易 雅静(現代美術家)
参加費:無料※イベントは事前申込制。申込はこちら(以下の2次元コードからも可)
主催:大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]
問合:essap@enokojima-art.jp 06-6441-8050
大阪市西区江之子島2-1-34