
Three Boosから4冊目となる長い長いタイトルの写真集「TO TELL MY REAL INTENTIONS, I WANT TO EAT ONLY HAZE LIKE A HERMI」(正直いえば、仙人みたいに霞だけを食ってたい)の写真展を、blackbird booksで開催します。
ベルギー人作家カトリーヌ・ロングリー(Katherine Longly)が「食と身体の関係ってなんだろう?」の問いを巡って日本を舞台にリサーチしたプロジェクトを、見て、読んで、自分と繋がりを想像して味わえる、ユニークな写真集である本書。この度blackbird booksでは作品の展示に合わせて、カトリーヌの問い「食と身体の関係ってなんだろう?」を作家を囲みながらみんなで語りあうトークイベントも開催します。
ぜひ、展示とイベントを通して、この写真集を体験してみてください。–
「食べること」は単なる「行動」にとどまらない。喜びの源と同時に自分の体をコントロールする道具。人とつながる手段である一方、孤独な楽しみ。自由気ままなれるし、不安も生み出すもの。食と私たちの関係はさまざまな顔を持つ。感情と結びつき、社会的かつ個人的な歴史を照らし出すこともできる。しかしそれは一体どこから来ているのか?
私は子供の頃太っていた。今でもぽっちゃりとしていた幼い頃の亡霊につきまとわれながら、食べ物の支配と喜びのはざまを行き来している。日本でのアーティストレジデンスに参加しながら、年齢、背景、摂食障害の経験など異なる10人に、インタビューを行い、使い捨てカメラで自分と食の関係を写真に記録してもらった。こうして生まれた10人の極めて個人的かつ、世界中につながる物語は、食と身体の関係がどこに根差し影響を与えているのか示しながら、さらに深い問いへと私たちを誘う。ーカトリーヌ・ロングリー
作家プロフィール
カトリーヌ・ロングリー
ベルギー/ブリュッセルを拠点に活動するビジュアル・アーティスト。写真、コミュニケーション、人類学、それぞれの専門知識を活かした作品制作を行う。毎年数ヶ月間滞在する日本とは強い絆を紡ぎ、日本の社会的課題に焦点を当てた作品も数多い。世界中で作品展示経験を持ち、これまでに3冊の写真集を出版している。ロングリーの表現活動は、他者への純粋な好奇心と、人々が持ち合わせる個人的な物語への探究心を核に展開されている。(Webサイトより)
会期:2025年10月4日(土)〜26日(日)
会場:blackbird books
時間:10:00〜19:00
定休:月曜、第3火曜
作家を囲む座談会「食べ物と身体と思い出と」
来日中のカトリーヌ・ロングリーを囲み、写真集の紹介の後、参加者も一緒に「食と身体の関係」を語り合う座談会イベント。日本の食にまつわる窮屈なプレッシャー、自分自身や家族の記憶や思いなど、自由に、そして互いに耳を傾けながら語る夜。
日時:10月4日(土)18:00〜
会場:blackbird books
ゲスト:カトリーヌ・ロングリー
ファシリテーター: Three Books共同代表・吉田亮人
※英語の逐次通訳あり
定員:先着15名
料金:2,000円
予約:info@blackbirdbooks.jp / 06-7173-9286(名前、人数を連絡)
豊中市寺内2-12-1
緑地ハッピーハイツ1F