
北加賀屋にある約1,000m²の元鋼材加工工場・倉庫を活用した「MASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)」にて、保管されている大型現代美術作品の一般公開・展覧会「Open Storage 2025 KENJI YANOBE LUCA:THE LANDING」が、2025年10月3日(金)から11月3日(月・祝)までの17日間開催される。
今回は、MASKで作品を保管しているヤノベケンジをメインアーティストとし、東京・GINZA SIXで話題を呼んだ巨大インスタレーション《BIG CAT BANG》から、猫耳を持つ太陽の塔型宇宙船《LUCA(ルカ)号》を中心とした《SHIP’S CAT》シリーズ作品によるインスタレーションを、MASKの他のアーティストの収蔵作品と大胆に組み合わせながら展開。会期中だけの特別な空間が出現する。

本展は、クラウドファンディングにより750人から1,300万円以上の寄付を集めて実現した。会期終了後には《LUCA号》を解体、その断片を支援者へ届けるという、新しいアートのあり方を提示するプロジェクトでもある。
10月4日(土)に開催されるオープニングイベントでは、ヤノベケンジによるトークに加え、ヤノベとコラボ音楽NFT絵本『SPACE SHIP’S CAT Zitto & Gatito』を発表したレゲエ・ミュージシャンのDOZAN11 aka 三木道三、SHIP’S CATのミュージックビデオを手がけるBL4CK PEARLを迎え、スペシャルライブを開催。また10月26日(日)には、毎年開催されている「対話型作品鑑賞プログラム」を実施予定だ。

1965年大阪生まれ。1990年初頭より「現代社会におけるサヴァイヴァル」をテーマに機能性のある機械彫刻を制作。1997年チェルノブイリなどを訪れる《アトムスーツ・プロジェクト》を敢行。2011年震災後、希望のモニュメント《サン・チャイルド》を制作し国内外で巡回。2017年より福を運ぶ旅の守り神《SHIP’S CAT》シリーズの制作を開始。2022年に大阪中之島美術館に開館した《SHIP’S CAT (Muse)》(2021)が恒久設置される。美術の起源や存在意義を問い、環境と相互作用をもたらす作品を制作している。
Open Storage 2025 KENJI YANOBE LUCA:THE LANDING
会期:2025年10月3日(金)~5日(日)、10日(金)~13日(月・祝)、17日(金)~19(日)、24日(金)~26日(日)、31日(金)~11月3日(月・祝)計17日間
※11月9日(日)特別開館会場:MASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)
時間:12:00~18:00
料金:入場無料 ※10月4日(土)のオープニングイベントを除く
メインアーティスト:ヤノベケンジ
参加作家(50音順):宇治野宗輝、金氏徹平、久保田弘成、名和晃平、持田敦子、やなぎみわ関連プログラム
オープニングトーク&ライブパフォーマンス
日時:10月4日(土)19:00~20:30(18:30開場)
会場:MASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)
トーク出演:ヤノベケンジ
ライブ出演:DOZAN11 aka 三木道三、BL4CK PEARL
料金:前売 2,000円、当日 2,500円 ※要予約、前売券が完売した場合は当日券は販売しない
申込:https://mask-openstorage2025.peatix.com対話型作品鑑賞プログラム「アートのヒミツ基地?!みんなで探検ツアー」
日時:10月26日(日) 全3回・各回約45分
①12:00~ 小学校1年生~3年生向け
②14:00~ 小学校4年生~6年生向け
③16:00~ 中学生から大人向け
※①と②の回は要保護者同伴。本プログラムには子どもたちのみ参加可。ツアー実施中、保護者の方はMASK内を自由に見学できる
定員:各回10名 ※申込制、無料
申込:https://openstorage2025-tankentour.peatix.com
監修:京都芸術大学 アート・コミュニケーション研究センター主催:一般財団法人 おおさか創造千島財団
企画協力・キュレーター:木ノ下智恵子(大阪大学21世紀懐徳堂 准教授)
特別協力:一般財団法人ヤノベケンジ財団、京都芸術大学ULTRA FACTORY、株式会社アド・ジャパン、株式会社ピア21
広報協力:京都芸術大学ULTRA FACTORY、MIWA YANAGI OFFICE、Sandwich、ANOMALY 他
大阪市住之江区北加賀屋5-4-48