
寺田町にある、国登録有形文化財にも指定された築87年の銭湯・源ヶ橋温泉にて、イベント「100万ガウス Fall in 湯〜」が開催される。
源ヶ橋温泉は、銭湯としては廃業しているが、オーナーの行き届いた手入れにより、非常に状態よく保たれている貴重な空間。
2024年10月、2025年3月にも同イベントが開催されたが、今回はライブ2組、マルシェにはワークショップ含めて18組が出店し、前回より規模を拡大しての開催となる。
ライブには、過去にLavender Pillowやann ihsaなどにギタリストとして参加し、現在はAmerican Primitive Guitaristとして活動するKatsunori Uenishiと、ラヴァーズロックバンド・Bagus!(バグース!)の白川大晃と住野敦子がBagus! Acoustic Setというレア形態で出演する。
イベントだけでなく、舶来品をふんだんに使い、随所に趣向が凝らされている「自由で鷹揚な」この場所そのものを、この機会に是非味わってみたい。

源ヶ橋温泉について
銭湯としての役目を終えてもなお、90年近くにわたり生野の街を見守り続けてきた。源ヶ橋温泉の創業は昭和12年(1937)。随所にステンドグラスや豆タイルが施された豪奢な建築は、和とも洋ともつかぬハイカラさで連日多くの人を集め、その行列は商店街にまで延びることもあったという。銭湯としては初の国の登録有形文化財でありながら、どこか親しみやすさを感じさせるのはファサードに屹立する自由の女神の存在ゆえか。“入浴やからニューヨークなんやで”と、わざわざ講釈を垂れるのは粋ではないかもしれない。それより、オーナーの中島弘さんによれば、人々の憩いの場はダンスホールや遊技場としても使われたんだそう。暮らしに欠かせない施設に、なぜだか娯楽が寄り添う。源ヶ橋温泉は自由で鷹揚だ。時を経たいま、かつての浴場に音が響き、モノやコトが集まる。それは何も、突拍子もない出来事ではない。やはり、源ヶ橋温泉は自由で鷹揚だ。(文:関根デッカオ)

日時: 2025.10.19(日)12:00〜17:00
会場:源ヶ橋温泉
ライブ出演:Katsunori Uenishi、Bagus! Acoustic Set
フード:関根デッカオ(自費出版本・実験的ケータリング)、パンとコーヒーのお店ふっくら(自家製酵母のパン屋)、日本ハラペーニョ協会/JJA(唐辛子ソース販売)
出店:
atösaki(レトロ雑貨販売)
諸国新古物 タテガミイヌ(エチオピア雑貨)
アイタル(中古レコード販売)
古書綺譚/コショキタン(古本販売)
marie(アクセサリーと一輪挿し)
Hosokawa Saori(イラスト展示・ステッカー販売)
NONA JONES(グッズ販売・ワークショップ)
BEI YONEZAWA(刺繍/服飾雑貨)
Akari Shimofusehas(ZINE・雑貨)
DIG OUT ROOM(何処かのアート倉庫)
安藤慶(写真・ZINEの販売)
クリス(人間観察・飾り物)
ONOBOSE(雑貨)
natural herb minato(ハーブグッズ・バスハーブWS)
hamon(リラクゼーション)
※出演者、出店者のプロフィールは公式Instagram参照
※ドリンクの販売もありチケット料金: 2,000円+プレゼントあり
チケット予約、問合:Bagus! 白川大晃 shirakawakayama@gmail.com
源ヶ橋温泉
大阪市生野区林寺1-5-33