
茨木市立ギャラリーにて、(公財)茨木市文化振興財団が運営する企画展の新シリーズ「Via」がスタート。毎年異なる大学の推薦者により選ばれた若手作家の展覧会を開催するもので、関西圏の美術系大学の卒業生がステップアップする機会を創出。また、自由度が高いとは言い難い既存のギャラリー空間を逆手に取って、斬新な表現が生み出されることを期待する、実験的な取り組みだ。
シリーズ第1弾として、京都市立芸術大学教授の伊藤存が推薦した作家・土屋咲瑛による個展「パースのない事務は透明なこちらをずっと向いている」を開催。
土屋は1999年大阪生まれで、「Kyoto Art for Tomorrow 2025 ―京都府新鋭選抜展―」国際賞、「第3回白髪一雄現代美術賞」(2025年)を受賞するなど、近年活躍が目覚ましい。
本展にあたり、土屋はギャラリーの収納庫に入り、小さな備品や使用頻度の低い道具に至るまで、徹底して貼られた「茨木市立ギャラリー」のテプラの存在に着目。几帳面で執拗な態度のなかに潜む「人間的な存在感と無機質さの同居」、すなわち「事務的な態度が持つ面白さの最たるもの」を見出した。
土屋はこれまでも、地図やグリッド、編み図、指示書など、完全な正面性(パースのなさ)を持つ対象と対峙する際に生じる没頭感や「自らの不存在」に着目し作品を制作してきたが、本展ではそのコンセプトを深化させ、「パースのない事務」が持つ規則性や反復性、そして外部との解離がもたらす認知の変容をさらに探求。ギャラリーに加え、駅前ビルのショーウインドウ、市役所の外壁など、まちなかでも展示を展開する。
土屋咲瑛 プロフィール
1999年 大阪府生まれ
2024年 京都市立芸術大学大学院美術研究科美術専攻油画 修了[主な活動歴]
2021年
「隣の島」MEDIA SHOP GALLERY2(京都)
「シェル美術賞展 2021」国立新美術館(東京)2024年
「アートアワードトーキョー丸の内 2024」行幸地下ギャラリー(東京)
「A-LAB Artist Gateʼ24」A-LAB(兵庫)
個展「不可分な自分の領分→ぐるぐる→」ARTRO(京都)
「Kyoto Art for Tomorrow 2025 ―京都府新鋭選抜展―」京都文化博物館(京都)2025年
「ARTISTSʼ FAIR KYOTO 2025」京都新聞ビル 地下1階(京都)[受賞歴]
2021年 「シェル美術賞 2021」入選2024年
「Kyoto Art for Tomorrow 2025 ―京都府新鋭選抜展―」国際賞
ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川国際交流賞2025年
「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2025 マイナビ ART AWARD」優秀賞
「第3回白髪一雄現代美術賞」
茨木市立ギャラリー企画展Via
土屋咲瑛 個展「パースのない事務は透明なこちらをずっと向いている」会期:2026年2月28日 (土) 〜 3月15日 (日)
会場:茨木市立ギャラリー+みるば、Socio1(2階ショーウィンドウ)、茨木市役所本館北側外壁
時間:10:00~19:00
料金:入場無料
アーティストトーク
日時:3月8日(日)14:00~15:30
会場:茨木市市民総合センター(クリエイトセンター) 1階喫茶・食堂(茨木市駅前4-6-16)
ゲスト:伊藤存(美術家/京都市立芸術大学教授/2025年度推薦者)
料金:参加無料
※要予約。申込はこちら問合:(公財)茨木市文化振興財団 TEL 072-625-3055
主催:茨木市
企画・運営:(公財)茨木市文化振興財団
アドバイザー:雨森信
茨木市永代町1-5
阪急茨木市駅ロサヴィア2F



