
藤原稔三監督作品『ミックスモダン』が、2026年3月7日(土)から十三の第七藝術劇場で、4月4日(土)から九条のシネ・ヌーヴォにて公開される。
本作は、罪を犯すことでしか自分を感じられなかった少年がお好み焼き屋の夫婦に出会い、生きる意味を見つめていくヒューマンドラマ。監督・脚本は、本作が劇場公開初となる藤原稔三(1956年生まれ)が手がけた。国内の推薦も支援もない中、一般応募から2025年第75回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に選出され、2026年3月にはフランスでの公開も決定するなど、国際的な評価が高まっている。
あらすじ
博之(53)は、妻の園子(42)とお好み焼き屋を営み、元受刑者や少年院出身者を雇いながら社会復帰の手助けをしている。少年院の面接で「人生をやり直したい」と訴えかける勇人(18)と出会い、新入社員として採用する。真面目に働き始めた勇人だったが、ある出来事をきっかけに再び昔の仲間と連絡を取り、クラブで出会ったユキハ(17)に強く惹かれていく――。解説
映画『ミックスモダン』は監督の藤原自らの経験をもとに作られた。模範的とは言えない言動をくり返し、多くの間違いを重ねていた十代の頃、周囲には彼を見捨てず、時に厳しくも寄り添いながら支えてくれた大人たちがいた。物語に登場する大人たちの眼差しや、少年たちの揺れ動く姿は、監督自身が経験した「支えられる時間」や、そこで出会った実在の人々の姿を土台に描かれている。藤原は脚本執筆のために多様な現場を取材。本作の題材の核ともいえる大阪のお好み焼き店「千房」(劇中の店名は「木垂る(こだる)」)は、実際に刑務所や少年院出身者の雇用支援を行っている。彼らを支える店のスタッフや関係者、さらには現役の保護司や協力雇用主などにも取材を重ねながら、社会復帰と就労の現実を深く掘り下げ、物語の奥行きを形づくっていった。登場人物それぞれの背景や細かな心の動きが丁寧に作り込まれた映画『ミックスモダン』。ひとりの少年の再出発を通して、今の社会に生きる私たちの姿が静謐な画面に充ちてくる。
撮影の多くは手持ちカメラで行い、ドキュメンタリーのような柔軟さと緊張感を生み出している。照明はできる限り自然光を活かし、日常の空気をそのまま写し取ることで、「現実の手触り」を鑑賞者の中に際立たせる。
親に見捨てられ孤独の中で生きてきた勇人を演じるのは本作が初主演となる井戸大輝。少年ならではの危うい空気、静かに場を支配するようなオーラ、その佇まいに本作の主人公・勇人が確かに存在している。「木垂る」の店長・博之は監督の藤原自ら演じる。劇団の主宰であり役者としても活動している藤原の経験が今回の映画づくりにも活きている。夫の博之と共にお好み焼き屋を営みながら行き場のない少年少女たちの身元引受人を担う園子役に常石梨乃。勇人が恋に落ちるダンサーのユキハ役にサーシャ。藤原の作品づくりや演出への姿勢に信頼を寄せていた藤田朋子や川平慈英らも本作に出演している。
(プレスリリースより)
映画『ミックスモダン』
2025年/日本/106分
監督:藤原稔三
脚本・編集:藤原稔三、三国鈴
出演:井戸大輝、藤原稔三、常石梨乃、サーシャ、藤田朋子、津嘉山正種、川平慈英、二階堂智、與儀慎太郎、花澤豊孝、ましろうみ、廣田智上映会場/日程:
第七藝術劇場/2026年3月7日(土)〜
シネ・ヌーヴォ/2026年4月4日(土)〜※上映時間、料金等の詳細は、決まり次第各劇場Webサイトに掲載(上記劇場名よりリンク)
※大阪以外の上映情報は、作品公式サイト参照
大阪市淀川区十三本町1-7-27
サンポードシティ6F
大阪市西区九条1-20-24



