
京都を拠点に活動してきた建築家・アルファヴィルによる展覧会「ブリコラージュ・シティ」が、2026年3月14日(土)より、ギャラリー⽇本橋の家(大阪・日本橋)にて開催される。
アルファヴィルは、1998年に竹口健太郎と山本麻子が共同設立した設計事務所。京都を中心とした伝統的な街並みの中に、新しい価値をもつコンテンポラリーな空間設計を行ってきた。
本展では、2003年から 2025年までに手がけた約20のプロジェクトを通じて、都市との強い関係性のなかで編み上げられてきた設計の思考と実践を紹介。開⼝や補助線、剰余空間によって周囲の環境を更新するような建築のあり⽅を、会場の細⻑いコンクリート空間を⼀つの都市と⾒⽴てて、模型やスタディを交えながら⽴体的に提⽰する。
木製のグリッドで形成されたモダニズム都市のような什器を、日本橋の家の壁からはなして自立させ、断面方向の繋がりを持たせることで、空間と同時に時間をも表現するような展示を試みる点も、本展の特徴だ。この制作は、加子母木匠塾OBで京都大学・京都工芸繊維大学有志による設計施工集団・モクテキ工藝社と共同で行った。
建築家によるテキスト
ブリコラージュとは、フランス語bricoler(ブリコレ)を語源として、「あり合わせのもので作る」「⼯夫して組み合わせる」ことを意味する。コラージュと違うのは、⽂脈の異なる断⽚を隣り合わせた時に起こるハレーションを求めるのではなく、すでにある⽂脈を⾒直し、そこに新しい⽂脈を繋ぎ合わせて有⽤なものを作るところにある。
私たちが建築を通して⾏おうとしているのは、既存の⽂脈を取り込みながら、それが違うものに⾒えてくるような装置の発⾒だ。装置は⼀つの断⾯であったり、構造であったり、窓であったりする。新築であれ、改修であれ、⽂脈の再解釈を誘う私たちのプロジェクトは、単体の建築ではなく、そこに新しい環境を⽣み出してきた。このような意味をこめてブリコラージュ・シティと名づけた。
⽇本橋の家という密度の⾼い⽂脈に、わずかに斜⾏する展⽰台を⼊れることで、⽇本橋の家の空間の絶妙なスケール感を再発⾒する契機になると同時に、私たちの20年に及ぶ試みの全体像を感じていただければと思っている。

⽵⼝健太郎+⼭本⿇⼦
(株)アルファヴィル
建築家。
1971年⽣まれ。京都⼤学修⼠課程修了。
ヨーロッパ留学を経て1998年アルファヴィルを共同設⽴。
現在、⽵⼝は近畿⼤学教授、
⼭本は⼤阪⼯業⼤学准教授、京都⼤学⾮常勤講師。
建築作品として、「カトリック鈴⿅教会」「⾼野⼭ゲストハウス」「絆屋ビルヂング」「Tea Square 森半」「New Kyoto Town Houseシリーズ」など。
渡辺節賞、JIA 関⻄建築家新⼈賞、京都建築賞、⽇本建築設計学会賞など受賞。
作品集に「ALPHAVILLE Architects」(2015, equal books)、「COME GIARDINI」(2015, LIBRIA)、「ALPHAVILLE Architects 2」(2026, Nemo Factory)。
会期:2026年3⽉14⽇(土)〜4⽉19⽇(日)※⾦〜⽇曜と祝⽇のみ
会場:ギャラリー⽇本橋の家
時間:13:00〜18:00
休館:月〜木曜
料金:入場無料
ギャラリーツアー
日程:
3月15日(⽇) ⽵⼝健太郎(ゲスト:川勝真⼀)
3月22日(⽇) ⽵⼝健太郎(ゲスト:畑友洋)
3月29日(⽇) ⼭本⿇⼦(ゲスト:榮家志保)
4月12日(⽇) ⼭本⿇⼦(ゲスト:松本尚⼦)
※時間は各日17:00〜/各回10名程度、先着順主催:株式会社アルファヴィル
什器製作:設計施⼯集団モクテキ⼯藝社
協⼒:近畿⼤学⽵⼝健太郎研究室、⼤阪⼯業⼤学⼭本⿇⼦研究室、⽇本建築設計学会
広報協⼒:⼀般社団法⼈建築センターCoAK
ギャラリー日本橋の家
大阪市中央区日本橋2-5-15


