
2026年3月21日(土)より、南堀江のTEZUKAYAMA GALLERYにて、平野泰子の個展「同時に、どこでも painting is a body.」が開催される。
平野は1985年富山県生まれ、神奈川県在住。
2007年に京都精華大学芸術学部造形学科洋画専攻を卒業し、東京、京都などで継続的に個展を開催。
同ギャラリーでの個展は、2023年以来2回目となる。
平野の絵画は木製パネルにキャンバスを張り、膠と石膏で下地を施し、乾燥後に入念に研磨したのちに、三原色の油絵具を何層にも塗り重ねて制作しています。 作品の根底には「風景」が存在しますが、それは単なる視覚情報の再現ではありません。視覚、嗅覚、触覚といった物理的な知覚要素と、記憶や感情に由来する 精神的要素が統合され、多層的な時間感覚を伴うイメージとして再構成されます。平野にとって絵画は、自己の知覚と記憶が身体を経由して場に立ち上がるプロセスそのものです。画面に描かれる「丸い点」は、混ざり合った絵具のプロセスが完了し、作品が鑑賞者と対峙する自律的な存在へと転換したことを示す指標として機能します。描くという行為の反復と、それに伴う微細なずれの蓄積によって、固定的な時間や記憶ではなく、常に更新され続ける身体的な空間が提示されます。
本展において、平野は初めて横構図での制作に取り組みました。今回の展示構成は制作の連なりの中で作品同士の関係が生成されていくように構築されています。この関連性は、鑑賞者に特定の意図を伝達するためのものではなく、制作行為の持続的な重なりの結果として、空間内に必然的な配置として提示されます。–
作家ステートメント
私が関心を向けてきたのは、 時間や記憶、知覚が、身体の中でどのように立ち上がり、 互いに干渉しながら経験されるのかということです。
制作の中で感じる時間は、一直線に流れるものではなく、過去が逆行するように現在へ届いたり、 異なる時間が分離されないまま交差し、「いま、ここ」にいながら、同時に別の時間に触れているように感じることがあります。
本展では、横構図を中心に制作しています。そこでは、視線が一点に収束する構造や、 遠近や地平によって組み立てられる空間を意図的に外しています。 画面の中で視線は定まらず、全体の中を行き来するように漂います。
制作では、描くという行為は一度きりの表現ではなく、同じ動作や構造を繰り返しなぞることで、少しずつずれていく、その過程そのものを重視しています。反 復の中で、時間や記憶は固定されたものではなく、重なり合い、更新され続けるものとして現れてきます。
私にとって絵画は、見る対象として完結したイメージではなく、身体と環境、そして時間の関係が立ち上がる場です。 絵画は、時間に触れてしまった痕跡です。(プレスリリースより)

平野泰子 個展「同時に、どこでも painting is a body.」
会期:2026年3月21日(土)〜4月18日(土)
会場:TEZUKAYAMA GALLERY Main Gallery
時間:12:00~19:00
休廊:日・月曜、祝日
同時開催
小池一馬 個展「Folk Tale(フォーク・テイル)」
会期:2026年3月21日(土)〜4月18日(土)
会場:TEZUKAYAMA GALLERY Viewing Room
大阪市西区南堀江1-19-27
山崎ビル2F



