
南堀江のTEZUKAYAMA GALLERYにて、2026年5月23日(土)より、加藤智大の個展「The face speaks」が開催される。
加藤1981年生まれ。2006年に多摩美術大学大学院美術研究科修士課程を修了後、金属加工会社で働きながら作品を制作し、2013年に第16回岡本太郎現代芸術賞展にて発表した《鉄茶室轍亭》(2012年制作)が岡本太郎賞を受賞した。
加藤は一貫して、鉄という素材を足がかりに、社会に潜在している境界を探っている。近年は、実際に犯罪歴を持つ人物や兵器の3Dデータを複雑な鉄線の羅列に置き換え、鉄の堅牢で強固な物質性と映像的でヴァーチャルな干渉縞効果の相反する要素を併せ持つ鉄の彫刻「anonymous」シリーズ、適切な粒度に砕いた酸化鉄をメディウムに添加した独自の画材を用いてレリーフ状にモチーフを描き出し、鉄そのものと見間違えるような赤錆の質感や重厚感を得た、鉄に擬態した絵画「iron oxide painting」シリーズを中心に制作している。
Artist Statement
像の顔は、もはや一つながりの面として存在しない。
しかし解体され、形骸化されてもなお、私たちはそこに「人」を見る。
捕縛から逃れる為に、鉄の顔は何を語るか。胸像は、西洋彫刻において権威を象徴する形式の一つである。
個人は顔を中心に身体を切り取られ、「人物」として固定されてきた。
本作はその形式を借りながら、固定を引き受けない。
リング状の鉄の積層によって現れた像は、連続した表面や量を持たない。
顔は、もはやひと繋がりの面として存在しない。
それでも私たちは、そこに「人」を見る。
解体されてもなお、私たちはそこに顔を見てしまう。
その顔は、何を語るのか。
会期:2026年5月23日(土)〜6月20日(土)
会場:TEZUKAYAMA GALLERY Main Gallery
時間:12:00~19:00
休廊:日・月曜、祝日
大阪市西区南堀江1-19-27
山崎ビル2F


