映像、写真、インスタレーションなどのメディアを使用し、日本社会やジェンダーにフォーカスした作品を制作している稲垣智子の個展「Diary 2020」が、肥後橋のThe Third Gallery Ayaにて開催中。
本展では、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るいはじめてから現在まで、2020年に制作した3つの映像作品を展示。いずれも、人と会うことが困難になり、内面を見つめる時間が長くなった環境で制作された、パフォーマンス的要素の高い作品だ。
新作の《愛の無表情》では、映像加工アプリ「スナップチャット」の性別変換機能を使用し、稲垣が登場人物の男女両者をひとりで演じる。そこで立ち上がるのは、ジェンダー、年齢といった他者の様相に、人はどのように向き合うのかという問いだ。「愛」をテーマに、彼女は見る人によって異なるさまざまな視点を提示する。
このほか、2013年より続く、1年に一度ドアを開けて部屋に入るプロジェクト〈Doors〉の2020年バージョンの映像作品、前出の2作品と同じく作家自身が演じる新作映像を展示する。
会期:2020年11月14日(土)〜12月12日(土)
時間:12:00〜19:00(水・木・金曜日) 、12:00〜17:00(土曜日)、予約制(火曜日)前日12:00までに問合先まで要申し込み
会場:The Third Gallery Aya
休廊:日・月曜日
問合:06-6445-3557 info@thethirdgalleryaya.com
〒550-0002
大阪市西区江戸堀1-8-24
若狭ビル2F
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