映像作家の小森はるかによるドキュメンタリー映画作品『空に聞く』が、12月12日(土)よりシネ・ヌーヴォにて公開される。
東日本大震災発災時、東京藝術大学の学生だった小森。2012年から3年間、同級生の画家・作家の瀬尾夏美とともに岩手県陸前高田市に暮らし、拠点を宮城県仙台市に移した今も、現地に通い変わりゆく風景と土地の人々の営みを記録し続けている。
本作は、その月日のなかで小森が出会った、「陸前高田災害FM」のパーソナリティを約3年半にわたり務めた阿部裕美が、地域の人々の記憶や想いに寄り添い、いくつもの声を届けた日々を見つめる。嵩上げにより新しいまちが造成される光景に折り重なるさまざまな声と姿。そこには、失われたものに向き合いながらも、先へと続いていく日常を生きる人々のたたずまいが表れる。
なお、『空に聞く』の公開に際し、小森のデビュー作『息の跡』も同時上映。また、12月13日(日)、18日(金)には、成田空港二期工事に反対し、ひとりで予定地に暮らした女性の日常に密着した福田克彦監督作品『草とり草紙』も特別上映される。
監督・撮影・編集 小森はるか
1989年静岡県生まれ。映像作家。映画美学校12期フィクション初等科修了。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業、同大学院修士課程修了。2011年に、ボランティアとして東北沿岸地域を訪れたことをきっかけに、画家で作家の瀬尾夏美と共にアートユニット「小森はるか+瀬尾夏美」での活動を開始。翌2012年、岩手県陸前高田市に拠点を移し、人々の語り、暮らし、風景の記録をテーマに制作を続ける。2015年、仙台に拠点を移し、東北で活動する仲間とともに記録を受け渡すための表現をつくる組織「一般社団法人NOOK」を設立。2015年、長編映画第一作となる『息の跡』が山形国際ドキュメンタリー映画祭2015で上映され、2017年に劇場公開される。
(『空に聞く』公式Webサイトより引用)
日時:2020年12月12日(土)〜
会場:シネ・ヌーヴォ
料金:『空に聞く』一般1,800円、学生・シニア1,100円、会員1,000円 『息の跡』『草とり草紙』一般1,500円、学生・シニア1,100円、会員1,000円
問合:06-6582-1416
※上映スケジュールはシネ・ヌーヴォWebサイトをご覧ください
※鑑賞1週間前より窓口およびオンラインでチケット購入が可能(全席指定)
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トークショー
日時:2020年12月13日(日)『空に聞く』17:50上映回終了後
ゲスト:小森はるか(『空に聞く』監督)
聞き手:小田香(映像作家)
大阪市西区九条1-20-24